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第6話 ページ9

ー数日後ー


私は薄暗い牢屋から広い部屋に移された。

そこには最低限の家具が揃って過ごしやすそうな部屋。


?「飯の時は最初だけ呼びに来る。
朝昼晩、皆んな適当に食べてるけどらたまに集まる時がある。
別に来んでも良いけど。」


『分かったわ。』



その他の説明も一通り聞き終わり、目を合わせれば七三分けの男は忌々しそうに顔をしかめた。


よほど、私のことが気にくわないのね。


その目線は行く場所をなくしたのかあの傷口に止まる。



『これ?
大丈夫よ。
血が垂れるのが面倒だから巻いてるだけだし。』


?「ふーん…。
じゃあまだ治ってないんやな…。

で、あんた、名前は?」



名前?

おかしな事を聞くのね。


『…ないわよ、そんなもの。
そう言う貴方は?』


?「……ない…?
…一応、俺はトントンや。
気安く呼ぶなよ。」


『あら?
雰囲気どうり可愛いじゃない。』


トン「なっ⁈
馬鹿言うなっ‼」



トントンはそのまま部屋を出て行った。
経験が少ないのね。


時間が経ってトントンが再び部屋に来た。


私はトントンの後ろをついていく。
大きな扉を前にトントンが止まって扉を開けた。




トン「連れてきた。」

?「おぉ、待っていたゾ。」


先に入ったトントンに続くように私は中に入った。

中には円卓に椅子を並べて座っている、十数人の人たち。


私は座れと指示された席に座る。




?「私はグルッペン。
我々国の総統だ。」



すると次々と名前と仕事名だけの自己紹介が続いて行った。


グル「さっそくだが…お前は我々の仲間となった。」


差し出されたのは請求書と書かれた1枚の紙。
内容は料金の振込完了確認のもの。


成る程、買ったのね。



『つまりは買ったということね?
そんな遠回しに言わなくても、ハッキリ言っても良いのよ?
事実は変わらないんだから。』



グル「……で、だ。
お前の名前を教えろ。」


…無視…ね…。



『名前なんてないわ。』



グル「では、問い方を変えよう。
お前はなんと呼ばれている?」


『誰に呼ばれるかにもよるけど、あの方から呼ばれていたものなら101ね。』


そう言うと分かりやすく顔を強張らせる人が数人。

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向日葵(プロフ) - 黒兎さん» 何卒、よろしくお願い致します!m(_ _)m (2021年4月9日 1時) (レス) id: 147319149f (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 黒兎さん» 黒兎様、ご報告ありがとうございます!また、返信が遅れてしまい申し訳ありません!【設定した名前(省略】というのに致しましては、目次の1番下の設定にて変更する事が出来ます!こちらの説明がかなり拙いため、解決しない場合他にご不明な点があれば再びご連絡下さい (2021年4月9日 1時) (レス) id: 147319149f (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - すみません! 第11話にミスがありましたのでご報告させて頂きました。夢主の名前が、【設定した名前の最初2文字】になってます! (2021年3月29日 18時) (レス) id: 80b7b02781 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 雪餅さん» 雪餅様、コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです!続編の件も了解です! (2019年8月31日 0時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
雪餅 - コメント失礼します!とても面白かったです!!もしよければ続編もみたいです! (2019年8月30日 7時) (レス) id: 6af2d97fdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:向日葵 x他1人 | 作成日時:2019年6月26日 0時

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