第３話 ページ6
？「…頭も狂っとんかよ…。」
『ふふっ…何とでも言って構わないわ。
ただ、私は一切口なんて割らないし取引先の情報も話さないわよ？』
縄が解けて自由になった手をひらひらとした。
？「…っ……お前…かなりの手練れやな……」
『あら？
貴方の縄も中々だったわよ？
手練れに手練れって褒められるのも案外いいものなのかしら？』
？「…俺は褒めとらん…。」
『ふふっ…。
まぁ、安心していいわ。
私はもう、逃げも隠れもしないから。』
ゾム「……人殺しがなにをほざく…
こちらゾム…あぁ…おう…。」
相手は誰かと連絡を取り始める。
人殺し…ね…。
暫くすると複数人の足音が聞こえてきた。
『あらあら？
集団リンチかしら？
言ったでしょ？
私には感覚がないって。』
？「違うゾ。」
誰かがそう発するとカチッと電気がついた。
いきなりの明るさに目の負担を感じて下を向く。
ゆっくりと慣らしながら目を開くと見えたのは自らの太ももに深々と刺さるナイフ。
そこから流れ出る血が、ふくらはぎとすねをつたってコンクリートの床に血だまりを作っていく。
『あらら…随分深々と刺したのね。』
私はそれを抜き取る。
周りからの動揺の空気が私に突き刺さる。
私は抜いたナイフで足を自由にしてそのままナイフを捨てた。
すると、数人がざわめく。
あぁ、そうか。
『貴方達は普通の人間だったわね…。
何を思うのかは分からないけど、別に貴方達には危害を加えないわ。』
？「ほう……面白い……」
？「グルさん…。」
金髪の男と七三分けの男が話す。
『面白い？
貴方、随分特殊ね。
普通だったら他の人の様に反応を示すものよ？』
私は話しながら先ほどまでナイフが刺さっていた右太ももに自分の服の裾を破いて作った布切れを巻きつける。
？「よぉ淡々と話せるなぁ…。
この人殺しが…。」
別の金髪の男が言い放った。
これは…軽蔑と受け取ればいいのかしら…？
『…ふーん…』
？「…なんやお前…気色悪い…。」
少し声を零せばそんな言葉を返される。
『…えぇ、私は人殺しよ？
それが仕事ですもの。
でも…そうねぇ…。
その言葉は私には称賛でしかないわよ。
それに、あなた方も所詮は人殺しの類でしょう？』
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向日葵(プロフ) - 黒兎さん» 何卒、よろしくお願い致します！m(_ _)m (2021年4月9日 1時) (
レス) id: 147319149f (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 黒兎さん» 黒兎様、ご報告ありがとうございます！また、返信が遅れてしまい申し訳ありません！【設定した名前（省略】というのに致しましては、目次の1番下の設定にて変更する事が出来ます！こちらの説明がかなり拙いため、解決しない場合他にご不明な点があれば再びご連絡下さい (2021年4月9日 1時) (レス) id: 147319149f (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - すみません！ 第11話にミスがありましたのでご報告させて頂きました。夢主の名前が、【設定した名前の最初2文字】になってます！ (2021年3月29日 18時) (レス) id: 80b7b02781 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 雪餅さん» 雪餅様、コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！続編の件も了解です！ (2019年8月31日 0時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
雪餅 - コメント失礼します！とても面白かったです！！もしよければ続編もみたいです！ (2019年8月30日 7時) (レス) id: 6af2d97fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵 x他1人 | 作成日時：2019年6月26日 0時
