２５話 ページ28
トン「良かった…。
もう大丈夫ですよ、メリル王女。
犯人はこちらの幹部が捕らえたようです。」
メリ「……ぇ…？」
トン「もう、怯える心配もありません。」
キル「ありがとうございます、書記長様。
お忙しいのに、こちらに付き添ってもらって…。」
トン「いえ、無事でなによりです。」
メリ「あ…あの……Aさんは…？」
トン「あぁ。
あいt……彼女も助かったみたいですよ。」
すると、どんどん顔を真っ青にさせる王女。
メリ「そ…そうですか…。
良かった…です…。」
キュッと、ドレスのフリルを握る王女。
キル「…あの……今、A・レナート公爵令嬢の事をなんと……」
ついさっき、トントンが言いかけたAを指す言葉。
聞き間違いでなければ、その言葉はあまり良くはないものだと王子は感じて、改めて聞き直した。
トン「…彼女…ですが？
それが何か？」
キル「…いえ…。」
疑問を覚えながらも、王子は一旦引き下がった。
また、その間王女は気が気ではなかった。
なにを隠そう、今回のこの誘拐事件は王女が企てたものだったから。
男達は、自分のお金で雇ってその計画通りに事を運ばせた。
そう、王女は何日も前から、Aを誘拐すると言う計画を立てていたのだ。
それが、まだ誘拐だけなら可愛かったかもしれない。
“誘拐だけでなく、Aを苦しめながら殺す事”
それが今回、王女の目的だった。
それまでも、気に入らない存在は圧や脅しをかけて自分の視界から消してきた王女。
しかし、今回は違った。
自分のお気に入りの存在に伴侶が出来てしまった事。
それは王女の逆鱗に触れ、今回の事態に至ったのだ。
気に入らない、なんてものじゃない。
今まで以上の事をしなければ、王女の気は済まなかったのだ。
Aが気絶する前、王女はAにトントンと別れるように言いつけていた。
それに対して、首を縦に振らなかったAだが、振っても結果は同じだった。
これで、また彼“ら”は自分のもの。
そう思っていれば、誘拐犯は捕まって、Aは救出されたと言う情報。
メリ「トントンさん！
Aさんは私のせいで……。
お会いして、今一度ご本人に謝罪とお礼を言いたいです…！
どうか…お帰りの際に私も連れて行ってください！」
口止めをしないと。
その一心で、トントンへとすがる王女。
トン「…メリル王女が気に止むことはありません。」
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向日葵(プロフ) - すみれいんさん» 同じ文でも、何度か読むとやはり違見解が出来て、話が広がりますよね！更新の方は遅れていて本当にすみません！m(_ _)m (2020年1月11日 14時) (
レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 今更新されているところまで読んでからここに戻って1から見るとまた見方が変わっていいですよね。こう…捉え方が変わってきます！！ (2020年1月6日 15時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - きのこ(em推し)さん» 返信遅れてすみません！m(_ _)m面白いと言っていただけてとても嬉しいです！応援もありがとうございます！♪( ´▽｀) (2019年10月6日 13時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(em推し) - 面白かったです。応援してます。続編行ってきますｗ (2019年10月3日 11時) (レス) id: 4906f728aa (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - hasuki-さん» お祝い有難うございますっ！！とても嬉しいです！♪( ´▽｀)夏休みに入ったので、おそらくペースがもっとあがる“かも”しれません！（あくまで“かも”です(･･;)） (2019年7月20日 13時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
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