【男主】はなさない【赤】 (ページ6)

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6話ページ6

『....んぅ...、ぅ』

温もりを感じながら目が覚める。

すり、と目を開けずにその温もりに擦り付くと、かすれた声が聞こえた。

ゆっくり目を開けると、白いシャツ、顔を上げると

『....だい、き、』

柔らかい表情で寝ている大毅。

てか抱きしめられてるよね？あれ？

大毅のこと好きな人達に心の中で謝ってからない記憶を頑張ってひねり出す。

倒れて、しんどくなって....大毅がきて、それでー....

『....あぅ、....き、....ごめん、だいき』

しんどくなって、それで、....

キス、しちゃった。

顔が熱くなる、燃えてる、めっちゃ燃えてます熱いうわー！

大毅にとっては大した事ないかもしれないけど、俺初めてなんです。きゃっ、

なんでも、大毅が初めてだ

笑ったのも、泣いたのも、遊んだのも、一緒に居なくて寂しくなったのも

苦しい時、一緒にいてくれて、心の支えになったのも

『助けられてばっかだね』

大毅を離せないのは、俺の方かも

大毅に彼女が出来たら、遊ぶ時間とかも減っちゃうしなー

考えると、喉がヒリヒリして、焼けそうに痛くなる。

ダメだ、もう寝よう。

大毅の胸板に顔をうずめる。

ドクドクと聞こえる心臓の音、呼吸

安心して、ふわふわと意識が揺れる。

『だ、...きぃ....ずぅ、と、一緒でいた....』

今度はおれも、だきしめて。

赤「....かわいい」

赤「離したらん、永遠に一緒や」

赤「ずぅっと、いっしょ」

赤「.....はやく、もっと先に....」

その日、頭を優しく撫でられ、キスをする夢を見た。

相手は.....