3話 ページ3
「佐藤先輩!」
『はい、なにかな?』
ご指名頂きました。今日も大毅は告白かー、遅くなるかなー
なんて思ってた。
「あの、放課後、空いてますか!」
あれ、いつもと違うパターン
みんな教室にいる?てくらい静かで
『きょう、は大毅なら予定あると思うけど』
いつもは大毅の名前は出さないのにびっくりして出しちゃった
「違います!佐藤先輩に来て欲しくて!」
えぇ
俺!?
何言われるんだろ
てか......、うん
『分かった、どこに行けばいい?』
小さな声でクラスのみんなに聞こえない音量で話すと、相手の後輩も小さい声で使われてない物置教室を言って帰って行った。
ざわつく教室、めっちゃ見るじゃん
赤「A、なんかあったん」
紙パックジュースを持って帰ってきた大毅に何故か安心して、大毅のシャツのすそを引く。
『今日、あの、俺が呼び出されたから、おそくなる....、?』
赤「なんで疑問形やねん、待っとるわ」
クシャ、と頭を撫でられて、大毅に同じりんごのジュースを貰った。
『帰ってもいいのに』
赤「あかん、待っとるから帰ってきて」
大毅は優しいなぁ、そう思いながら机にりんごジュースを置いて肘を着く
『そういえば、大毅が告白された時いつもなんて返事してんの?』
赤「.....うーん、嬉しいけどごめん、とかシンプルやな」
へぇ
『大毅って色んな人に好かれるのに彼女出来たことないよねー』
赤「Aとおる方が楽しいしなー」
もー、嬉しい言葉だ
でも、やっぱり俺が交友関係とか、恋愛とかの幅を狭めてんだなって実感した
ごめん、ほんと
『俺も、大毅といるの楽しいよ....』
いつか一緒にはいなくなるのかな、
ちょっと寂しい
もう、放課後?
早くないですか、あと2時間くらいあるイメージだったんだが
『い、行ってくる』
赤「遅かったら下降りて様子見に行くわ」
『うん』
赤「.....は」
赤「A、AAAAAA.....はは、」
誰かも知らんやつには渡したらん
俺のA....
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作者名:ウサたろ | 作成日時:2021年11月25日 8時