金田一少年と皇少女の事件簿 2

トイレの花子さん殺人事件10 ページ28

Aside


はじめ「あぁ、あんたたち3人の中にね」


鳴沢「俺たちの中に...犯人？」


真紀「何なの...バカバカしい」


はじめ「待ってろよ

仲間内の肝試しを利用して
トイレの花子さんの怪談に見立てて」


『伊能さんを殺した狡猾(こうかつ)な殺人犯』


はじめ「この事件の真相は
必ず俺らが暴いて見せる」





はじめ&A「『じっちゃんの名にかけて！
／おばあちゃんの名にかけて！』」






そしてよく調べるために
また廃墟の病院の2階の女子トイレに
佐木君とはじめ、私の3人で来ている


はじめ「うわぁ〜昼に見ても不気味だなぁ」


『そう？夜と違って少し明るいよ？』


私はすんなり女子トイレに入る


佐木「金田一先輩！
中に入ってよく調べないと」


はじめ「う、うっ...！」


一向に入ってこないはじめを佐木くんが押す


はじめ「おう...佐木
ドア押さえててくれよ」


佐木「はい、そのドア
勝手に閉まりますからね」


そしてはじめが中に入り
佐木くんがドアを押さえる


『うーん...』


後ろからじゃよく見えないなぁ


佐木「なにか分かりましたか？」


はじめ「いや...」


そしてはじめが個室から出てくる

それからはじめは左の個室を開け戻って来る


はじめ「A一番奥
見てくんない？」


『うん』


そして私がドアを開ける


佐木「こっちは物置ですよ？」


佐木くんがドアを押さえてくれる


『わかってる


あれ？なんか...』


はじめ「どうした？」


とはじめが物置を後ろから覗く


『なんか...昨日と何か違う』


佐木「A先輩！」


『ん？なに？』


佐木「これ！」


佐木君が指を差した方を見ると
壁に白いチョークのような線が
あった


佐木「何でしょう？この白い線」


触ってみると指に粉が付いた
それを見たはじめは言った


はじめ「最近付いたのか」


『みたいね』


私がスマホを出しカシャっと白い線を撮る


はじめ「あ、A
その写真俺に送って？」


『ん？うん分かった』




そして女子トイレから出て
赤インクの跡を辿って行く


佐木「このインクが
伊能さんのイタズラじゃないとすると」


はじめ「あぁ

犯人がわざわざ墓まで垂らしてった
何らかの意図があるはずなんだ」


するとはじめのスマホが鳴る


はじめの画面には"剣持のおっさん"と出ていた
そしてはじめは外に出て電話をしに行く

私は陰からはじめを見守る


はじめ「悪ぃなおっさん

地元の警察がポンコツでさぁ」




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