金田一少年と皇少女の事件簿 2

トイレの花子さん殺人事件9 ページ27

Aside


はじめ&A「『あ...夢...』」


『え、なに？まさか同じ夢？』


と壁越しに声をかける


はじめ「え？え？

いつの間にかみんな居なくて
花子さんに遊ぼって言われた？」


『言われた言われた』


はじめ「まじか...」


すると走って来る音がした


佐木「大変です！伊能さんが！」


『は！？』


佐木の声がして伊能さんが大変と聞こえた


佐木「あっA先輩も起きたんですね！」


そして私とはじめは部屋着で
走ってみんなのところに行く


するとそこには
伊能さんが花子さんのお墓の前で
首と足首から血を流して大の字に倒れていた


はじめ&A「『伊能さん...！』」




その後はじめと私は
一旦戻って私服に着替え

その間に警察を呼んでもらって
今は警察の方が来ている



島田「目立った外傷は見当たらず
死因については調査中だ


死亡推定時刻は
昨日の夜10時から12時の間

君たちはその頃全員一緒にいたんだな？」


獅子島「はい
1時まで伊能の帰りまってて」


真紀「途中捜したりしたけど
一緒でした」


島田「なるほど全員アリバイありか

あぁあと...あぁこれだ」


出されたのは
証拠品と書かれた袋に入ったピンポン球


島田「被害者のポケットから
これが出てきた」


刑事さんはピンポン球を1周させて
見せてくれた


でもはじめと私はあるとこに気づいた


鳴沢「そのピンポン球は
トイレにあったものです」


獅子島「肝試しで

目的地のトイレに立ち寄ったって
いう証拠に1人1個ずつ持って帰る
ことになってたんですよ」

島田「では被害者は
そのトイレに立ち寄った後に
襲われたのか

財布もケータイも無くなってるし
となると通り魔の線だな」


そして刑事さんは
黄色いテープの中に入って行った


真紀「自業自得だわ

あいつ」


獅子島「真紀！
やめろってそんな言い方」


真紀「...行こ」


はじめ「ちょっと待って！」


真紀さんと鳴沢さん、獅子島さんは
立ち去ろうとしたがはじめに止められる


獅子島「何だよ！」


はじめ「伊能さんが通り魔に
襲われたっていうのは真犯人が仕組んだ

ミスリードじゃないかな」


真紀「ミスリード？
何言い出すのよ」


『あのピンポン球じゃ
辻褄が合わないんです』


はじめ「犯人は肝試しで
ピンポン球を取って来るっていう
ルールを知っていた人物だよ」


獅子島「え？
それって肝試しの参加者の中に
犯人がいるってこと？」





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