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第弐話 ページ4

.




後藤 「ということですので、あの、えー…」






実弥 「チッ。」






不死川様が舌打ちをすると、後藤さんは一寸ほど飛び


上がった。










実弥 「オイ、女ァ。」







『はい!』








私は威勢よく返事をすると、不死川様は着いてこい、


と言って中に入って行った。









中を案内してくれるのだろうか。









私は後藤さんにお礼を言うと、不死川様の後を追っ


た。








『あの、不死川様!』





実弥 「……。」







少し先に歩いているので、声が聞こえなかったのだろ


うか。







『不死川様!!』






実弥 「うるせぇな、デケェ声出すんじゃねェよ!!」








急に怒鳴るから、心臓が飛び出るかと思った。












『あ、あの、私の顔に見覚えないですか?』










不死川様は ア゙ア゙?と言った後、私の顔を見詰めなが


ら暫く黙ってしまった。









ジロジロ見られると何だか恥ずかしい…




















実弥 「テメェ、まさか、あん時の…!!!」











やっと思い出してくれたようで、私はこくこくと頷い


た。


















だがその瞬間殺意の籠ったような蹴りが飛んできた。













私は慌てて避けたが、状況があまり理解できてなかっ


た。










『な、ななな、何するんですか!!』











実弥 「…俺の蹴りを避けたことは褒めてやる。」












え、何、急に褒められた!?











訳が分からず、頭を抱えてしまった。












そんな私を放って不死川様は何事もなかったかのよう


に、また歩き出した。








__________





大正コソコソ噂話



桜さんの家族は十三歳の時に鬼が

急に家を襲ってきて、母親と父親を殺さ

れてしまったらしい



その時に助けてくれた鬼殺隊員というのが、

不死川実弥だったんだって!






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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 継子
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作者名:びすこ | 作成日時:2020年4月30日 2時

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