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第拾伍話 ページ17

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アオイさんにリストを渡されて、薬を渡したり、包帯


を取り替えたりしていた。










『(えーと、この薬はここの部屋の人…)』








私はアオイさんから貰ったリストと見比べながら、部


屋に入ろうとした。









すると部屋の中から泣き叫ぶ声が聞こえてきた。








 「嘘でしょ!?!?


まだあの苦い薬飲まなきゃならないの!?!?」







きよ 「し、静かにしてください〜〜〜(汗)」







きよちゃんの困っている声も聞こえてきた。







私は扉を開けて、部屋に入った。






泣き叫ぶのは黄色い髪の人。






きっとあの人がリストに載ってる我妻善逸さんという


人だろう。







『我妻善逸は貴方で合ってますか?』






善逸 「えっ…?」






私がそう問うと、善逸はポカーンとした顔で私を見


た。






善逸 「き、君は、最終選別の時の…」






最終選別?










『ああ!雀貰っていた人ね!


久し振り、えっと、善逸?』







なんて呼べばいいか分からず、ぎこちなくそう呼んで


しまう。







善逸 「女神だ!!


俺死んでるの??でも、死んでてもいい!!」





先ほどとは打って変わって急にニヤニヤしだした善


逸。







善逸 「結婚しよう、俺たち!!!」






『えっ?け、結婚は、しません。』






私はよく分からず首を傾げた。







善逸 「結婚しようよーー!!


俺たち絶対いい夫婦になれる!!」







この人はいったい誰と間違えて言っているのだろう、


なんて思いながら薬を渡そうとした。








きよ 「あ、私が受け取ります!」






『え?でも…』





きよ 「桜さんは、早くここから逃げて!


これ以上ここにいたら大変です!」





何だかよく分からないけど、私はきよちゃんに薬を渡


して、その部屋を去った。







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作者名:びすこ | 作成日時:2020年4月30日 2時

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