北斗くんは気づかない (ページ12)

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北「樹！帰るよ！」
大「北斗。今日一緒に帰れない？」
樹(今日一緒に帰れないのか)
樹「じゃぁな」
北「待ってじゅり。先輩すみません。今日はじゅりと帰ります。」
樹「は？」
大「わかった。また明日ね。」
樹「ちょい、北斗。」
北「はい、行くよ。」

原宿の二人お気に入りのお店
樹「北斗どーしたんだよ。先輩の誘い断ってまで。」
北「だって、じゅりさみしかったんでしょ？」
樹「は？お前何言ってんの？」
北「じゅりはねー、さみしいとき俺のことほくって呼ぶんだよ(笑)」
樹「はぁ。別に何でもないよ。」
北「嘘だね、どれだけ一緒にいると思ってるの。」
樹(この気持ちを伝えることは北斗を困惑させてしまう。)
北「じゅりはね、ほくのヒーローなんだよ。じゅりがさみしかったり、悲しかったらほくは悲しい。」
樹「つっ…北斗。気持ち悪かったら言ってな。」
北「じゅりが何を言おうと気持ち悪いとは思わないよ。」
樹「俺はお前が好きだ。」
北「え？じゅりが僕を？」
樹「ずっと黙ってようと思ってた。お前のことが大事すぎて、隣にいれないことを恐れてた。」
北「じゅり…」
樹「でも、最近アイツが現れて、北斗を取られたくないって…」
樹「ずるいし、困るよな。でも、なんの迷いもなく気持ちを伝えれる、あいつがうらやましい。」
北「僕はじゅりのこと大好きだよ。でもそれが好きな人に向けるものなのかは正直わからない。」
樹「そうだよな。」
北「だから、もう少し時間を僕にちょうだい。真剣に考える。じゅりのことも。大我君のことも…」
樹「ほくと…本当に？」
北「うん。たくさん悩んだよね。ありがとう。」
樹「(泣き)つっ…よし！今日はおれがおごってやるよ。たくさん食えよ。」
北「本当に！やったー」

北斗…俺ほんとうにおまえをあきらめなくなる。

その日のライン
北〈大我君、今日は一緒に帰れなくてごめんなさい。＞
大＜全然、大丈夫だよ。少し寂しかったけど。北斗にとって、彼は本当に大事な存在だろ。」
北＜ありがとうございます。＞
大＜たださ、その代わりに明日は一緒に帰りたい。＞
北＜わかりました。＞
大＜無理だったらいいからね？＞
北＜いや大丈夫ですよ！楽しみで、今からドキドキしちゃいます。＞
大(ほくと…可愛すぎんだろーー何天使？)
大＜本当にかわいいね。じゃあ明日一緒に帰るの楽しみにしてるね。＞
北(心臓に悪いよー。そんなにかわいいって言わないでー)
北＜かわいくはないけど…じゃあ明日ね＞

北斗…好きだ。