ハチミツイロ＿＿Reo (ページ12)

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朝、隼と登校すると下駄箱のとこに先輩の姿。

今日いい日だ。

「A先輩！」

A「…おはよ笑」

「いつもこんな来るの遅いんですか？」

俺と隼はいつも結構ギリギリだから

朝は先輩には会えないと思ってた。

A「今日寝坊しちゃったの」

「あー、なるほど笑」

寝坊とかするんだ、意外。

…じゃあ明日は会えないか。

「あ、そうだ。今日昼飯一緒に食いません？」

A「だめ～」

「え、なんで」

A「あのね、忘れたの？私がいつも一緒にお昼食べてる子が、玲於のこと好きなの」

「あー、そっか… A先輩だったらよかったのに」

A「もう、失礼だから笑」

でも、あんな冷たくしたのに

まだ俺のこと好きなのかな。

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…てことで、また隼と二人で飯。

「なんで隼なの～ A先輩と食いたかった～」

隼「この間まで一緒に昼飯食う意味が分かんねえとか言ってたくせに笑」

「A先輩は別」

今日は天気良くないから、中庭じゃなくて学食。

俺はもちろん大好物のカツカレーで

隼はいつもの唐揚げ丼。

隼「カツ一切れもらいまーす」

「あっ、じゃあ唐揚げ一個もらいまーす」

隼「一個は違くね！？量的に！」

「うっさい」

『仲良いね～笑』

「A先輩！」

振り向いたらA先輩と

あの時の先輩がいて

「あ、どうも…」

『こんにちは、玲於くん…』

って、恥ずかしいのか気まずいのか俯いた。

A「やっぱり一緒に食べていい？」

「もちろんっす！」

さっき断られたのに、やっぱ今日はいい日だ。

俺と隼が隣同士で座って

その向かいに先輩二人が座った。

隼「あ、俺隼って言います。A先輩と…」

『あ、香澄です、』

隼「あ、じゃあ香澄先輩。
二人とも同じクラスなんですか？」

A「うん、一年の時から」

隼「へえ～、だからそんなに仲良いんすね」

こういう時、社交的な隼は誰とでもすぐに仲良くなるから

変に気まずい空気になったりしなくていい。

きっと先輩がここに座ったのは

香澄先輩のため。

分かってるけど、嬉しいもんは嬉しい。

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