２３３話：魂 ページ10
入ってきたのはカルラだった。
カルラ「…ねぇA。明日さぁー………え？」
貴方「か…かる…らぁ……！」
烏天狗「…」
カルラ「お前……烏天狗何してんの！？………？この気配……もしかしてお前…！」
カルラは独り言を呟きながら
烏天狗の目の前へ来ると、
烏天狗を炎で包んだ。
貴方「カルラ…！？何して…！？」
カルラ「コイツ、烏天狗じゃないよ！」
貴方「え！？」
カルラに抱かれ、炎から離れると
炎に包まれた烏天狗では無いとされる妖怪が言った。
「おのれ………もう少しで……………！
もう少しで血を得られたというのにぃ…！」
貴方「…血………？」
カルラ「ニセモノが……、どこから入り込んだんだ…ここは結界の中のはずなのに。」
貴方「………烏天狗じゃ…なかったのね………。様子がおかしいと思った…。」
カルラ「おかしいと思ったじゃないよ！烏天狗であってもアレは駄目でしょ！？何で助け呼ばなかったのさ！」
貴方「そんなの呼べるわけ…」
カルラ「アンタもう少しで死ぬところだったんだよ！？」
貴方「……ごめんなさい…」
カルラ「この部屋は危険だな…。とにかく僕と烏天狗の部屋に来て。っていうか、拒否権ないから！」
カルラはそのまま私を
白虎の間(地下)へと連れて行った。
貴方「カルラ……烏天狗は今…」
カルラ「さっきは部屋で寝てたはずだけど…。
…！もしかして、さっきの妖怪に魂を抜かれてたんじゃ…！！」
貴方「それじゃあ烏天狗は…」
カルラ「いや……敵は倒したから魂は戻ってるはず。だけど…まずいな、烏天狗の魂を抜き取るなんて強者が居るなんて……。」
どうやら、何か大変な事が起こっているみたいだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年8月25日 14時
