246話:拒否 ページ24
ー烏天狗sideー
僕は、Aの真上を通して風を送り
白虎の間の入口を壊した。
そうして、大ガマと土蜘蛛、カルラが起きるように声を張った。
烏天狗「三人とも!!!Aを助けて!!」
その声に応えて、三人はバッと
部屋から出てきた。
そうして、女郎蜘蛛達同様に
Aの姿をみて言葉を失った。
大ガマ「これ…!」
土蜘蛛「A……なの…か………!?」
カルラ「Aっ!!」
烏天狗「女郎蜘蛛、Aが暴れないように手を縛って!」
女郎蜘蛛「え…ええ…!」
そう言うと、女郎蜘蛛は
自分の糸でAの腕を拘束した。
苦しいのか、Aはもう
我慢すること無く大きな呻き声をあげていた。
土蜘蛛「A落ち着け…!」
大ガマ「今血をやるから…!」
大ガマは近くにあった扉が壊れた時の木片で、自分の指を切った。
大ガマ「ほら飲め!A!」
烏天狗「!?」
驚いた事に、
大ガマが、指をAの口元に運んだが、
Aは口を開こうとしなかったのだ。
カルラ「A何考えてんの!?早く飲まないと苦しくなるだけだよ!!」
むしろ、指から顔を背けて
血を飲むことを嫌がっている。
貴方「や゙…………ぁ…………………あ゙っ…」
この時ばかりは、Aが何を考えているのか全くわからなかった。
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作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年8月25日 14時