君にどう好かれるか考えるー６ー (ページ15)

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２３８話：衝動ページ15

振り向くと、角が生えた妖怪2体がいた。
私はその姿を見ても驚きはしなかった。

烏天狗「A！」

カルラ「なんだよコイツら！」

貴方「2人とも大丈夫、落ち着いて。大ガマと土蜘蛛だから。」

カルラ「どういう…こと………、この二人、まさか鬼…なの………？」

貴方「今は鬼ガマと鬼蜘蛛………。二人は鬼の本家の血筋を引いている貴重な存在なの。」

鬼ガマ「驚かせて悪い………。この姿では初めてだったな……。それと、不躾で悪いんだが、早くここから去った方がいい………。」

烏天狗「どういうこと…？」

鬼ガマ「吸血衝動だ……っ………そろそろ、苦しくなって…………きた…から………。俺達が、お前達を…襲う…まえ…に…………逃げろ…！」

呻き声を小さくあげながら、大ガマは…
いや、鬼ガマは身を縮めた。

鬼蜘蛛は、恐らく鬼ガマの血を飲んだのだろう。規則正しい寝息を立てている。

貴方「血が欲しいの………鬼ガマ。」

カルラ「Aっ…離れた方が…！」

鬼ガマ「うるせぇ………早く、お前も……結界の中に戻れよ…A。」

貴方「私のは鬼の血だよ、飲んだら元に戻るでしょう！」

鬼ガマ「お前の…身体に………傷なん…か………付けれる…わけ…………ねぇだろ…！うぁっ………！」

貴方「っ…！」

私は懐から
カルラに貰った最後の札を取り出した。