223話:ぬらりひょんの試練 ページ45
ぬらり「試験内容は簡単だ。玄武の間に咲く、枯れない花をとってくるだけだ。」
貴方「枯れない花……?」
ぬらり「玄武の間に行けば、すぐに分かる。紫色をした花だ。」
土蜘蛛「しかし、玄武の間は何も結界は無かったはず。鬼が彷徨いているのではないですか。」
カルラ「そんな所に人間一人で行かせるなんて無謀でしょ!」
ぬらり「この試練すら乗り越えられん様では、これから先に進めさせる訳にはいかん。」
貴方「っ……やってやるわよ。」
烏天狗「A……!そんなの無茶だよ!鬼に捕まりでもしたらどうするの!?」
貴方「私にだって引けない理由があるもの!決めたの、大切なものを守るって。だから私はこの試練、絶対に乗り越えてみせる。」
ぬらり「……行ってこい。」
その言葉を聞いて、私はその場をあとにした。
後ろからみんなの声が聞こえる。
帰ってこい、危ない、私の名を何度も呼びながら叫んでいる。
振り返るとみんなは、ぬらりひょんさんに結界の中へ封じ込められていた。
私の手助けをしないようにか。
貴方「……大丈夫、私だって……強くなれる。」
きっと、閻魔大王様のところに辿り着いてみせる。
私が出来る試練を与えてくれたんだから。
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作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月14日 0時