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２１２話：一刻の猶予もない ページ34
貴方「……どうして空亡は、鬼を引き連れて妖魔界を襲ってきたんだろう…。」
キュウビ「空亡が鬼と何らかの関係があるとみているけど、実際の所何の証拠もないよ。とにかく、今は一刻も早く妖魔界を襲う鬼達を退治しなきゃならない。」
貴方「そうみたいだね……でも、あの“ニセモノ達”は倒すとして、本当の鬼の血筋の妖怪達はどうするの。」
キュウビ「今、閻魔大王がわかる限りの本家鬼妖怪達を安全域に避難させているけど、それもどこまでもつか……。」
貴方「……」
キュウビ「それに、鬼の血と呼ばれて、普通の妖怪が飲むと97度型死亡してしまうものも、改良を重ねられて、ニセモノになる妖怪を増やしている。一刻を争う事態だ。」
貴方「どうすればその妖怪達を止められるのか、目星はついてるの？」
キュウビ「一体ずつ倒すしか方法は今のところ無いよ。」
カルラ「それか……中心を潰すか、だね。」
烏天狗「空亡を倒せば……」
キュウビ「……それが出来れば苦労はしないんだけどね…。」
貴方「……行こう、妖魔界に。とにかく今は一体でも偽物を倒さないと、妖魔界が空亡に支配されてしまう。」
キュウビ「いや、君はダメだよ。人間が行ったところで死ぬだけだ。」
貴方「……それでも、私にも引けない理由がある。私も行く。絶対に、みんなを、妖魔界を救うんだ。」
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作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月14日 0時
