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１９７話：丑三つ時 ページ19
おおもり山の茂みがガサッと揺れた。
貴方「！？」
茂みにいたモノは、私の前に出てくると
偉そうなことを言い始めた。
「ったく、何で人間がこんな所にいるんだい。丑三つ時には家に居る、人間を脅して折角注意喚起したのに、これじゃあ意味が無いじゃないか。」
この妖怪って確か、閻魔宮殿にいた……
貴方「キュウビ……？」
私に妖怪の姿が見えていないと思っていたのか、キュウビは驚いた顔を見せた。
キュウビ「何？キミってもしかして、この僕が見えるのかい？」
貴方「そ……そうよ。」
キュウビ「それにしても、僕の名前まで知ってるなんてね。どこの人間なんだい？」
貴方「どこって……あれ…？」
平民だとは聞いたけど、
それ以外の情報がない……。
私は……
貴方「私はA……。天野Aよ。」
キュウビ「A……どこかで聞いた事ある気がするけど……どうだっかな。」
流石に云年前に出会ってるなんて言えないし、
言ってしまったら歴史が狂う。
キュウビには悪いが、今回は何も言わないでおこう。
貴方「あの……聞きたいんだけど……」
キュウビ「……なんだい？」
私は、キュウビの発言について
気になっていることを聞いた。
貴方「どうして丑三つ時には家に居るって事が決まりなの？」
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作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月14日 0時
