君にどう好かれるか考える。ー５ー (ページ15)

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１９３話：離別ページ15

烏天狗「ねえ……どうして…どうして庇ったの…！鬼達が君に飲ませたものが何か知ってるんでしょ！？」

貴方「だって……友達だから……。烏天狗に、失敗作になって欲しくなかったの。」

烏天狗「そんなの望んでない……！何でだよ……！僕が代わりに血を飲めば……！人間にあの血は適合するはずない……！」

貴方「…ねぇ、烏天狗…。私は血を飲んだこと後悔してないよ……。烏天狗を守れて、凄く満足してる。」

烏天狗「僕は満足してない！お願いだから逝かないで……！」

貴方「烏天狗。泣かないで、烏天狗。
もう一度会えた時は……また私の“友達”になってくれる……？」

烏天狗「もちろん……。」

息が苦しい。身体がもたない。
もうすぐで……私は……。

あの血を……烏天狗を助けるために自ら飲んだ私は、敵を蹴散らしたあとに気絶したらしい。

人間に鬼の血は適合するはずがない。
胸を患っていることに拍車をかける結果になった。

貴方「ねぇ……最後に……エンマさんを……呼んできてくれないかな……。」

烏天狗「……それがAの願いなら、喜んで。」

烏天狗は綺麗な笑顔を見せながら
エンマさんを呼びに行ってくれた。

これが烏天狗との別れになった。