君にどう好かれるか考える。ー５ー (ページ14)

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１９２話：赤い液体ページ14

『人間、邪魔だ。』

貴方「烏天狗に手を出さないで！」

大ガマ達が居ない以上、今烏天狗を守れるのは私だけ。

絶対に、もうこれ以上怪我なんてさせない。

烏天狗「A……にげ……て…」

貴方「烏天狗を置いて逃げられるわけない！」

烏天狗「お願い……」

貴方「嫌！絶対嫌よ！」

『人間に使っても面白そうだ。』

『試したらいいではないか。』

『そうだな』

『そうしよう』

『女、その烏天狗とやらを救いたければこれを飲め。』

赤色の液体を差し出された。
これは……

貴方「……」

これで烏天狗が助かるなら。
私は覚悟を決めて、その液体を受け取った。

最後に聞こえたのは烏天狗の悲痛な叫び声だった。

そこからの記憶は無くて、
気が付けば真っ白で無機質な部屋に、
布団だけが敷かれていてそこに横たわっていた。

身体が凄く怠くて……
隣で泣いてる烏天狗がいることしかわからない。

貴方「から……す……てん……ぐ……」

烏天狗「……！A…！」

声を掛けると、優しく手を握られた。

貴方「どうして……泣いてるの。」

烏天狗「だってAが別人みたいになって……戦いが終わったら急に倒れたから……！」

貴方「……そっか、ごめんね…。」