正反対な幼馴染

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涼said

あれから瑞稀のスパルタ指導は続き、いよいよテスト当日。

家が隣なのもあって毎日のように夜遅くまで瑞稀の指導があった。

昨日はもう徹夜の勢いで詰め込みましたよ。




「あ〜、いよいよテストだ〜。」

瑞稀「俺の努力を無駄にしないでよ…。」

「わかってるよ。目指せ赤点回避！！」

瑞稀「それは当たり前。」


優斗「おっはよ〜！」

那須「おはよ。」

浮所「おはよ！」

瑞稀「３人ともおはよ。」

「おはよ〜。」




今登校中なんだけど、後ろから３人が来たんだ。




「なんか３人めっちゃ仲良くなってるね。」

優斗「あれから2人に勉強毎日教わってたからね。」

那須「今回は優斗くんもいい点取れると思いますよ！」

浮所「自信ある！」

瑞稀「まあ、優斗ははしもっちゃんよりかは覚えるもんね。」

「おい！」

優斗「いやいや、ほんとのことじゃん。」

「……。」




確かに事実だからなんも言えね〜。




那須「そんな事より 優斗「そんな事！？」 瑞稀くんに今回こそは勝ちますからね！！」

浮所「俺だって！！ 今回は橋本くんの影響がいつもよりありそうだし勝てるかも！」

瑞稀「俺はいつもどうり頑張るだけだから。」

優斗「うわ〜、余裕の一言。」

瑞稀「そもそも俺はテスト前の詰め込みとかあんまりしない方だしね。」

「いつも俺に詰め込むだけだもんな。」

瑞稀「俺は日頃からちゃんと勉強してるから。はしもっちゃんと違ってね。」

「おっしゃる通りです…。」




確かに瑞稀は日頃から勉強してるし、予習復習完璧だけどね。

俺は知ってるんだよ。

瑞稀が俺に勉強教えた後も、自分の勉強してる事。

俺らには言わないけど、瑞稀は瑞稀なりにテスト前に勉強してるんだ。





瑞稀「あっ、那須と浮所に連絡。」

那須・浮所「何？」

瑞稀「今日のテスト終わったら生徒会室に集合。」

那須「テスト終わって早々に集まるの〜？」

瑞稀「すぐに文化祭の準備を始めないといけないからね。」

「生徒会も何か出し物するんでしょ？」

瑞稀「……。」

優斗「瑞稀くんずっと生徒会の出し物したくないって言ってたもんね。」

浮所「なんでですか？」

那須「俺も知らない。」

「俺は楽しみだけどな〜。」

優斗「生徒会は毎年劇をやるんだけど、生徒会長はヒロイン役なんだよ笑。」

瑞稀「俺はやらない。」

那須「そうなんですか！！めっちゃ楽しみになった。」

浮所「俺も楽しみ。」

瑞稀「だから俺はやらないの。てかその前にテスト！！」

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