＊ここはどこ？ ページ29
中に入ると埃っぽくひんやりとしていて、床にはガラスの破片と赤黒い染みが辺りに散らばっているのが見えた。するとそれを見たひとらんらんがたちまち引きつった声をあげる。
ひと「あ、あ、あ、あー！血だよ…これ絶対血だって…駄目、やっぱムリ、帰る」
そう言って今さっき入ってきた扉に手をかけた。
ガチャッ
ひと「…？」
なぜか出て行かず、首を傾げもう一度扉に手をかける。
ガチャガチャガチャッ
ひと「あ、ヤバイ……閉じ込められた」
そう言ってぎこちない動作でこちらを振り返るひとらんらん。…って、え？
ゾム/A「「はあっ！！？」」
そんな筈！とゾムが何度も扉を揺すったり叩いたり蹴ったりしてみたが扉の鍵はよほど厳重に閉まっているのか開かない。俺も爆破してみようとしたが流石にこの病院自体が崩れる可能性があるので止められた。
A「テロリストの仕業か？」
ひと「そうじゃないと無理だわ。」
ゾム「いや…この扉に自動ロックなんてついてない。これは人為的にされたもんちゃうぞ。」
ひと「あ"ぁ〜〜…出たよお決まりのやつ…」
潜入に一番長けたゾムが言うならそうなんだろう。でも人為的に閉じ込められた訳じゃないのなら一体どうして…
ひと「ぅうおわぁああっ！！！」
ひとらんの悲鳴で思考に夢中になっていた俺はハッとする。どうにか脱出出来ないかと近くの窓を見に行った彼は今、何かしらを指差して床に尻餅をついていた。
ひと「〜〜っ！そ、外…っ！！」
外？言われるがままに窓を見る。するとそこには、沢山の目玉が浮き出た真っ黒な腕が窓を叩いていた。空の色は血のような赤に染められ、月も星も雲も無い。
A「ッ！！」
ぞくりと背筋が凍るような心地に包まれ息を飲む。肌が粟立ち、本能的にヤバイと感じた。なんとか叫びそうになるのをぐっと堪えて無理やり口角をつり上げる。
……そうか、これがホラーってやつね。
俺に続いてやってきたゾムも鮮やかなエメラルドの目を一杯に見開き、窓の外を見つめ何だこれ！？と叫ぶ。もはやテロリストどころじゃない。
どうやら、俺たちは見知らぬ空間に閉じ込められたみたいです。
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闇音 - UPZはエーミール教授が働いて？いる大学の名前ですよ。エーミール教授が教えているのはパk学です。 (2017年7月27日 23時) (
レス) id: f267177af2 (このIDを非表示/違反報告)
闇音やみぃ(プロフ) - *衣装の夢主さんの会話カッコ名前変換されてません。 (2017年5月28日 17時) (レス) id: efba8b3959 (このIDを非表示/違反報告)
サクヤ(プロフ) - 妖怪波姫さん» わわ、本当ですね…すみません直します！！ (2017年4月29日 19時) (レス) id: f3b38bb195 (このIDを非表示/違反報告)
サクヤ(プロフ) - 気ままな猫丸さん» すみません直させていただきました！ありがとうございます！！ (2017年4月29日 19時) (レス) id: f3b38bb195 (このIDを非表示/違反報告)
妖怪波姫(プロフ) - UPZ大学のZが、Gになっていると思います とても面白いです 更新応援してますd(^_^o) (2017年4月29日 8時) (レス) id: e7428f1fb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクヤ x他1人 | 作成日時：2017年3月18日 18時
