5話 ページ6
「ちょーとまった！！」
後ろからの声に振り返ると
「浮いてる
璃月には不思議な生き物がいるんだね」
「いやオイラは不思議でもなんでもなくてだな…
じゃなくて！！
お前ぼったくりはダメだぞ！」
私と話をしていた女を指さす空飛ぶなにか
璃月は知らない間に自立型の遺物でも見つけたのだろか
それにしてはアレに比べてだいぶ軽やかな動きだ
「そ、そんなことしてないですよ」
「なんだと！嘘つきはダメなんだぞ」
白い生き物はどうやら私の味方をしてくれるらしいけどあんまり頼りなさそう
さほど私も困ってるほどじゃないし、白い生き物にも申し訳ない
仕方ない間に入って払うか
と、手を伸ばすと
「商品の売買は契約の1種でしょ
璃月の民として契約を破るのはいけないことなんじゃない？」
「旅人！」
新たな声の主
眩しすぎない落ち着く金色の髪
はっきりとした物言い
そして
好みのオーラ
中々の猛者とみる
「だ、だけどそいつはスネージヤナのやつで」
「岩王帝君だったら人を国で判断しないだろう」
「…お客さん済まないね
ほら、こいつはこの値段でいいよ」
女から提示されたのは恐らく定価
うん、得した
カバンの中からモラを取りだし支払う
肌触りの良い璃月の服
もう体は結構汗だくで死にそう
「旅人、さん？助けてくれてありがとう
お礼になにか奢らせてよ」
「本当か！！」
旅人より食い付きが早い白い生き物
貪食そうだな
「勿論、ただ少し着替えたりしたいから
少し時間を置いてここで集合でいいかな」
「構わないけどいいの？」
「初めての土地だからね
君はここには詳しそうだし話も聞かせてくれよ」
ついでに手合わせなんて…てのは心の中にしまいこんでおく
私は決してあいつとはちがうもん…
「いいのならいいけど
じゃあまた後でね」
バイバイ手を振る
私もサッと着替えてしまおう
ついでに少しお風呂も……
そういえば璃月は初めてのはずなんだけど
あの人たちどっかで…
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げっそ(プロフ) - スネージナヤ (2023年1月22日 3時) (
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作者名：むい | 作成日時：2023年1月8日 20時
