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彼女の目覚め ページ46

太宰side

……目覚めない。




彼女が倒れてもう1週間が経つ。

私は探偵社の医務室で彼女の目覚めを
待っていた

ここ1週間何も食べていない。
水を少量飲むだけだ。
ここ1週間一睡もしていない。
流石の私も疲れてきた。

与謝野女医に一睡しろと言われたが
頑固として拒否した。

何故か問われればこう答えた。
華夜が倒れたのは私のせいだ。
と。

あの日、華夜が歌を歌っていたあの日。
私は何故部屋に入らなかったのだろう。
私なら入れた筈なのに。

倒れた華夜が発見されたのは
次の日の朝だった。
見つけたのは私だった。
いつも、朝ごはんを作ってもらうのが
日課だったからね。
いつも起こしに来るのに
その日は君は来なかった。
寝坊しているのだろうと思って
君の部屋まで起こしに行ったんだ

ドアノブに手をかけて見たら
空いてしまったんだ。
冷や汗がどっと出てね。

部屋に上がって君を見つけた。
苦しみながら眠る君を。

だから。私のせいなのだ。


私のせいなのだ。そう。
君の近くにいる資格は私には無い。

でも、そばにいたい。離したくない。

君と一緒に歩いていきたい。

一緒に、生きていたい。

太宰「そう思わせたのは君だろう?
ねぇ、目覚めてくれ給えよ……」

シャッ
カーテンが開けられる。


国木田「太宰!いい加減に寝ろ!」

考えるまもなく私は

太宰「嫌だ。絶対にいやだ。
ここで私が目を離して
その間に死んでしまったら?
私はきっと後悔だけじゃない、
罪悪感で埋め尽くされてしまう。
ねぇお願いだよ国木田君。許しておくれ。」

国木田「…………はぁ…太宰……
あと、2時間だけだぞ。」

太宰「ありがとう。」

国木田君が出て行ったあと、
私は華夜の手を握った。

だが、私の体はもう限界らしい。
意識が遠くなっていく。









ドサッ

私は意識を飛ばした

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設定タグ:裏切り , 文スト , 暗殺教室×文スト×歌い手   
作品ジャンル:アニメ
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琥珀 - 夢主ちゃんと織田作の会話で(´;Д;`)になってしまって家族から心配されました。それと更新頑張ってください! (2022年11月5日 18時) (レス) @page47 id: c7d9065f1d (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - スリ〇リン? (2019年6月13日 23時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
みどり(プロフ) - ものすごくおもしろいのでこれからも更新遅くてもいいので頑張ってください。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: 6cec9b6887 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2019年3月25日 21時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬 華夜(プロフ) - はるるんでっせ!さん» そういっえ貰えて嬉しい限りです……続きはもう少々お待ちくださいませ……w (2019年2月24日 21時) (レス) id: 91cc47bb58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:成瀬華夜 | 作成日時:2018年7月28日 15時

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