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会いたかった ページ45

『織田作!!!!』

私は彼に飛びついた。
嗚呼、優しい撫で方。懐かしい。
顔を上げると織田作は微笑んで

織田作「久しいな。」

といった。
それで今まで抑えていたこと全部が溢れた

私は泣いた。織田作の胸の中で。
生まれたての赤子のように。
話したい事、沢山あったのになぁ……
言葉が出ないや。

織田作「ゆっくりでいい。時間はあるからな」

『寂しッかったよ……
ずっとずっと会いたッかった……
ねぇ織田作、私はどうすればいい?
分からないんだ。
治に芽生えたこの感情も、
探偵社の皆を思う気持ちも。
大切にしたいのに、それでみんな悲しんでる
厭だ。厭だよ……
救う為にこの職に就いたのにさ、
皆傷付いてる。
如何したら良いのか分かんないよ』

織田作「そうか?
お前は愛される人間だろ?
人一倍優しいから、
周りのことも自分の事のように考えて
自分が傷つく。
一人で抱え込むなよ。
周りには皆いるだろ?
優しい人達が。
まぁ、太宰が好きなのは最初からだろ?」

『え?私……ポートマフィア時代から……
治のこと、好きだったの?』

織田作「そうだ。ずっとな。
だから最後に言わせてくれ。
叶わないとわかっているし、知っている。


華夜、









お前が好きだ。」


私は泣いた

返事をする前に行ってしまったから。

しばらくそこから動けなかった。
そうして泣いていると

川が現れた。
こちら側には小さな花が咲いている。
向こう岸には彼岸花が咲いている。
治が、彼岸花の中にいた。

此方を見て笑ったんだ。
私は川の中に入ってしまった。
ザブザブと、水を掻き分けて
前へ前へ。


その時だ。
彼の声が耳に響いた。

織田作「戻れ。お前のいく場所じゃない。」

と。

私が元いた場所……小さな花が沢山咲いている
場所に来たんだ。

足元を見るとピアスが転がっていた。
その近くにあったメッセージを見ると

頑張れ。あっちで応援してる。
織田作之助。

と。

私はまた泣いた。
そして前を向いて歩き出した。

ずっと前を向いて。

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設定タグ:裏切り , 文スト , 暗殺教室×文スト×歌い手   
作品ジャンル:アニメ
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琥珀 - 夢主ちゃんと織田作の会話で(´;Д;`)になってしまって家族から心配されました。それと更新頑張ってください! (2022年11月5日 18時) (レス) @page47 id: c7d9065f1d (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - スリ〇リン? (2019年6月13日 23時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
みどり(プロフ) - ものすごくおもしろいのでこれからも更新遅くてもいいので頑張ってください。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: 6cec9b6887 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2019年3月25日 21時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬 華夜(プロフ) - はるるんでっせ!さん» そういっえ貰えて嬉しい限りです……続きはもう少々お待ちくださいませ……w (2019年2月24日 21時) (レス) id: 91cc47bb58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:成瀬華夜 | 作成日時:2018年7月28日 15時

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