ままごと。3

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どうしよう。どうやって話そう。


車から降りて家の前をウロウロと何度も往復しては

門前で足を止め。

踏み入れようとし、また止める。



なかなか踏ん切りがつかない。



お父さんとは普段、冗談言い合ったり、関係は良好な方だと思う。

出来の悪い平凡な私と違って、

お父さんは頭も良ければ口も達。


お父さんの事はもちろん大好きだけど、

お父さんを相手に、真面目な話をするのは苦手。


いつも聞く側で、私から真面目な話を吹っ掛けるなんて。



お父さんの顔と翔くんの顔が、交互に頭の中をちらつき。




重い鉄の扉を開けるような気分で、家のドアを開けた。



リビングに入っていくと、陽向と遊んでいたお母さんは私を見て手招き。


私に顔を近づけ、書斎を指さした。





『 Aと翔くんが家を出てから、

行人が書斎の合鍵使って部屋を開けてね。

出てこないのよ、2人とも。』





｢ お兄ちゃんとお父さん2人で？ ｣




『 お茶でも持って行ってあげて。 』




お母さんは冷蔵庫から麦茶を取り出すとコップに注ぎ。

和菓子と麦茶をトレーに載せると私を見た。




『 ほら。 』




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