124 寛太side ページ26
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ジムの近く。
賑やかな雰囲気の撮影所に来てキョロキョロと辺りを見回し、青柳さんを探す。
連絡、とも思ったがペットボトルの入った袋を手に持つスタッフさんらしい女の人を見つけ、声を掛けた。
「 すみません。劇団EXILEの佐藤と申します。
忘れ物を届けに来たのですが、青柳さんは今… 」
スタッフさんらしき女性の持つ袋の持ち手が切れ、
ドサッと音を立て、水の入ったペットボトルが辺りに散らばった。
思わず一緒に拾い出す。
『 すみません!すみません! 大丈夫です。
青柳さんなら、あちらにいらっしゃるかと。』
「 持ちますよ。持てないでしょう、これ。 」
『 いや、そんな。 』
「 同じ方に向かってたなら、ついでだから。 」
柔らかそうな巻き毛を猫の尻尾のように揺らし、
申し訳なさそうな顔で俺を見る。
目が合い、ドキッとした。
心臓を何かにギュッと強く掴まれているような感覚。
今まで経験したことのない痛みと興奮が俺を襲う。
『 寛太 ? 』
青柳さんの声がしてハッと我に返った。
「 お疲れ様です。 これ、ですよね。
Aちゃんに部屋から出してもらったので合ってると思うんですけど。 」
青柳さんにバッグを渡し、空いた両手でペットボトルを抱える。
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みー - 辛いことがあったら沢山休んでくださいね。気長に待ってますよ。 (2018年6月6日 1時) (レス) id: e2f8c4422f (このIDを非表示/違反報告)
usactinn(プロフ) - 途中で送信してしまいました。お忙しいのかと思っていましたが、大変でしたね。更新ありがとうございました。 (2018年6月3日 20時) (レス) id: 04b7c51b9f (このIDを非表示/違反報告)
usactinn(プロフ) - こんばんは。お久しぶりです。 (2018年6月3日 20時) (レス) id: 04b7c51b9f (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 真弘っちさん» ドキドキニヤニヤ☆可愛い褒め言葉、ありがとうございます☆ (2017年7月7日 7時) (レス) id: 10c228e0d4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - AT-ringさん» はじめまして(^^♪有難いお言葉ありがとうございます☆大人な翔さん☆素敵な褒め言葉嬉しいです。頑張ります(^^♪ (2017年7月7日 7時) (レス) id: 10c228e0d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2017年6月26日 4時