ままごと。3

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主語がないお父さんの言葉。


だけど、翔くんのことを言っているのは明らかで。


私もそのために来たんだ。


小さく深呼吸。口を開いた。




｢ … すごく強引で、ペースを崩されることもある。

こんな人、今まで会ったことないって、何度も思った。 ｣



お父さんから逸らしていた目線を合わせ、

お父さんを見ると。

お父さんは真っ直ぐ私を見ていた。






｢ でもね。

毎朝おはようって一番に言ったり、

一日の終わりにおやすみって言えるのが

彼で、今、私の毎日は本当にキラキラしてるの。

彼が大丈夫って言えば本当に大丈夫だって思えるし

私も自信を持てる。

私にとって、そういう人。 ｣




私が言い切るとお父さんは思ったよりも優しい顔で頷き。



『 どうして行人がさっきまでこの部屋にいたか、

分かるか？ 』




私が首を横に振るとお父さんは。




『 俺に説教しに来たんだよ。

もう一度、彼を家に呼んでくれるか。

今度は、ちゃんと向き合って話を聞くから。』






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