ままごと。3

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翔 「 僕がAさんと陽向くんを大事に思うように、

お父さんも2人がとても大事なんだなって。

それが身に沁みて感じることが出来て。

来れて良かったです。

じゃあ、僕はこれで失礼します。 」





「 え、もう帰るの？ 」




翔 「 Aと陽向は行人さんと帰ってくればいいよ。

久しぶりに会えたんだし、話すこともあるだろ。 」



「 駅まで送ってくよ。 」





お父さんがあそこまで反対すると思わなかった。


でも、車の中でも落ち込んでいるのは私だけ。


平然とした顔で助手席に座る翔くんを、信号の度にチラチラ伺う。


どうして普通にしているんだろう。


反対されたのに、平気なの？




翔 「 どうした？ 」



「 ショックうけてるのは私だけ？ 」



翔 「 ショックって、大袈裟だな。」



笑われ、私は口を尖らせた。



「 反対されたんだよ。

書斎にこもって、話を聞こうともしないんだよ。 」




翔 「 いきなり行って、

はい。そうですか。

って言われるとは思ってなかったしな。 」




「 そうなの？！ 」




翔 「 別れろとか、帰ってこいとか言われてないんだから、

そこまで悩む必要無いんじゃないか。 」




「 翔くん、ポジティブだね。 」




翔 「 お前ほどじゃないけどな。 」



私のどこがポジティブなの。

大きくため息をつくと腕が伸びてきて、私の頭を軽く叩く。



翔 「 元気出せって。 」




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