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滉「皇輝くん、悔しい？」
なんて、いつの間にか隣にいた青木。
覗き込んでくるその顔はどこか嬉しそうにも見えるからあれ面白がられてる？って。
皇「んー悔しいっていうか…檜山すごいなって」
今度はAの長い髪をさらさらと指に通したりなんかしてる檜山を見て、あぁーって笑う。
滉「あんなんだけどほんとは意識してたりしてね、檜山くん」
そう悪戯っぽい顔をして俺を見るからもうやめてよって。青木が言うとほんとっぽいじゃんなんか。
檜山が本気出しちゃったら俺なんかもうただの空気だよ。一緒にいると落ち着くって、ただそれだけの人。
ごめんごめんってそれはそれは可愛く謝った青木は、俺写真撮って来よーなんてスマホ片手にひらひらと近付いてった。
しばらくして見て見てって帰ってきた青木のスマホには結構な至近距離で撮られたAの寝顔。
レッスンには基本ノーメイクで臨むAだから何にもしてないはずなのに、寝てると余計に目立つ長い睫毛。
ちゃんと潤った唇とか、綺麗なままで保たれてる真っ白な肌とか、そういうのはAの普段からの努力の賜物だって知ってる。
美意識もプロ意識の内じゃーん、なんてせっせとやってたスキンケアを思い出した。
滉「送っといてあげるね」
俺が言わんとすることを察した青木はまたもとびきりキュートに口角を上げた。
皇「…お願い、します」
ほんとに彼には頭が上がらないと、改めて確信。
持つべきものは好きな子の女友達(仮)だよほんと。
いや女友達はAが勝手に言ってるだけだけど。
でも何にせよ、青木くんには一生足向けて寝ないって決めてる。
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その後、寝起きの普段より更にぽやぽやしたAが放った
『こーきくん、今日なんかいつもよりかっこいい』
なんて言葉に死ぬほど翻弄された俺。
え、なにが！？俺なんも変わってないよね？って自問自答を繰り返しては、こーきくん、ってひらがなの発音で呼ばれたそれを思い出して悶えて。
渉に今日の皇輝一段と変だね、なんて言われてしまうほどだった。
一段と、ってとこに引っかかってる余裕もない。
あんまり簡単にそういうこと言わないでよ。
気持ちのコントロールは得意だって、思ってたのに。
Aのことになるとどうしても上手くいかない。
俺はやっぱりプロの男子校生なんだなと感じた、
そんな昼下がり。
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らら(プロフ) - 香花さん» いえこちらこそです！相変わらずゆっくりの更新ですが楽しんで頂ければと思います。 (2022年1月31日 21時) (
レス) id: 76512b9a79 (このIDを非表示/違反報告)
香花(プロフ) - ご丁寧にありがとうございました！無事お話を読むことができました。これからも楽しみにしています。 (2022年1月31日 15時) (レス) id: 2140f828c0 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 香花さん» コメントありがとうございます 。準備中でしたので鍵をかけておりましたが移行が完了しましたので先ほど公開させて頂きました。このままお楽しみください。 (2022年1月31日 10時) (レス) @page50 id: 76512b9a79 (このIDを非表示/違反報告)
香花(プロフ) - はじめまして。お話の続きが読みたいのですが、パスワードのついた作品を読むのが初めてで、どうしたら良いのか分からないので教えていただきたいです。 (2022年1月28日 16時) (レス) id: 2140f828c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らら | 作成日時：2021年5月21日 12時
