34:"元"恋人 ページ35
私は気がついた。
日頃掃除しないクローゼットをあけて。
『ば、爆豪の服が沢山ある…。』
今まで爆豪からかりたパーカーやらTシャツやらタオルやら何から何までいっぱいあった。綺麗に畳んであるとこ私偉いと思う。ホコリ被ってたけど。
これは返さないとまずいっていうか返さないといけないやつぅ。
別に私が持っててもいいんだけど衣替えした時に機嫌悪くなるだろうから早く返そ！うん！
連絡入れるのは気まずいのでさっさと部屋の前においてそのまま帰ってこよう。
だって今1時だしあいつ健康志向だから寝てる気がする。
思い出が詰まったその服を私は急いであえて可愛いラブリ〜な袋に入れると男子寮まで行った。
電気ついてないから余裕。
もしなんかあったら水で滑らせればよし。へへっ、頭いいな私。
そーっと階段で爆豪の部屋がある階まで行った。
寝てる。だって電気ついてないもん。
電気がついてないのをいいことに紙袋を部屋の前においた瞬間。
ガチャっと扉が開いた。
「『･･････』」
私を間抜け面でみつめる爆豪はラブリ〜な紙袋に目を落とし、また私を見つめた。
『こ、･･･こんばんは〜う"ぉ"っ！！』
夜中だってことを忘れたのか爆豪は何も言わず私を抱き抱えると部屋へ引きずり込んだ。
やめろ！やめろって！私は米俵か！(2回目)
そのまま私をベットの上に投げ飛ばし、両手を抑えて馬乗りになった。
この体制はまさしく鬼ごっこ(実践訓練)であり、
もう今すぐ泣き叫びたい。
『うぉおおおやめろやめろ離すんだ！』
「はっ、…会いてぇやつが目の前にいるなんて…すげぇいい夢…。夢にまで出てくんじゃねぇよクソが。」
ゆ、ゆめ？
優しく私の頬を撫でた。
苦しそうな顔で何度も私の頬を撫でる。
愛おしそうに。
いつも眉間にしわ寄せてばかりなのにそのシワの寄せ方はいつもと違う気がした。
「…てめぇの事が頭から離れねぇんだよ……バカみてぇだろ。好きなんだよ、お前が。…どこにも行くなよ、…」
その顔に切なくなって前がぼやけてきた時、唇を触られたかと思うと爆豪の顔が近づいてきた。
『え、え、ちょまっ、…う"ぇ"っ』
そしてそのまま私の上で寝てしまった。
すーすーと可愛い寝息を立てて私の顔の横で眠る元恋人。
『なんやねん！』
どかそうともがくこと30分。
筋肉ダルマの下で私はそのまま寝てしまった。
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たら - 小学生の子かっこよすぎ。結婚しよう (2021年8月12日 21時) (
レス) id: 979f7d7a59 (このIDを非表示/違反報告)
れふる(プロフ) - とても素敵な作品で大好きです！！続編待ってます！！ (2020年4月10日 15時) (レス) id: f89108791d (このIDを非表示/違反報告)
マイ - めちゃ感動した。やばい神すぎる神に改名したまえ (2020年4月9日 10時) (レス) id: d1e84853e0 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 本当まじ感動しました！めっちゃキュンキュンする〜！！神作書いてくださって本当にありがとうございます！！ (2020年4月7日 23時) (レス) id: 5ed857011f (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 素敵でした (2020年3月12日 12時) (レス) id: 70df13c73f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日�� | 作成日時：2020年1月8日 23時
