27:我慢できるよ。 ページ28
『勝己、私の話聞いてくれなかったじゃん、
私説明しようとしたよ。勝己ならって、恥ずかしいけど、
彼氏なら聞いてくれるって。』
爆豪の手の力が強まる。痛い。血管止まるっつの。
紅い目が揺れる。
そんな怖い顔しないでよ。
私そんな怖い顔してるのかな？
「ち、ちげぇ、俺だってあんなこと、頭ん中でお前は強いからって勝手に！！」
『うん確かに！私は萌奈ちゃんよか強いよ！
技術では叶わないかもだけど、泣かないし、
我慢できるし、個性だってまだまだ伸びしろがあるか
らね！』
私は爆豪の手を振り払って真っ直ぐ見つめる。
身長伸びた？かっこいいなぁ、相変わらず。
『でもね、勝己、私にも限界ってあってさ、。』
口が止まらない。
言っちゃいけない。
傷つけてしまう。
『なんで私を置いて帰るの？
なんで私と話しをしてくれないの？
私って勝己にとってなんなの？』
ずっと思ってた。
なんでだろうなって。
言わないって決めていた。
だって口にしたら
私は絶対泣いてしまうから。
勝己の顔が見えなくなる。ぼやけて見えない。
『私ばっか好きだったの...？』
泣いちゃダメ。
泣いたらダメ。
泣いたら負けだ。
母さんがいつもそう言ってたから。
涙をこらえてちゃんと勝己の顔が見えてくる。
なんで、お前の方が泣きそうな顔してんだよ、
「ちげぇ、ちげぇんだよ、俺は、お前が好きで、」
そう繰り返す勝己。
そこに私はちゃんと言った。
『別れよう。勝己。その方がきっとお互いに幸せだよ。』
1番言いたくないセリフがポロリと出た。
なんて簡単なことだったんだろう。
愛しい彼が涙を溜めた顔でこっちを見あげた。
「いやだ、俺は、お前と別れたくねぇ！！」
私腕を掴んで抱き寄せる。
『いった、......』
私のお腹には血が滲んでいて、
制服を洗ったばかりなのにと余計なことを考えてしまう。
「なんで、お前いつ怪我して.........」
『言う必要ないと思った。』
「大怪我じゃねぇかそれ！！言えよ！！俺に！！」
『我慢できる痛みだった。それ以外に理由なんていらないでしょ？言ったとしても聞いてくれるとは思えなかった。』
勝己の力が抜ける。
それと同時に私のお腹がじくじく痛み出した。
『勝己、強いって言ったじゃん、私、強いよ、我慢できるよ。
我儘言わないよ。
言ってないよ。』
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たくさん更新してすみません！
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たら - 小学生の子かっこよすぎ。結婚しよう (2021年8月12日 21時) (
レス) id: 979f7d7a59 (このIDを非表示/違反報告)
れふる(プロフ) - とても素敵な作品で大好きです！！続編待ってます！！ (2020年4月10日 15時) (レス) id: f89108791d (このIDを非表示/違反報告)
マイ - めちゃ感動した。やばい神すぎる神に改名したまえ (2020年4月9日 10時) (レス) id: d1e84853e0 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 本当まじ感動しました！めっちゃキュンキュンする〜！！神作書いてくださって本当にありがとうございます！！ (2020年4月7日 23時) (レス) id: 5ed857011f (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 素敵でした (2020年3月12日 12時) (レス) id: 70df13c73f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日�� | 作成日時：2020年1月8日 23時
