15:おかえり 前半 ページ16
『....あ、爆豪。おかえり。』
「お帰りじゃねぇよ。座ってんな立て。」
私を引きずり立たすとびっくりしたような顔をした。
「お前いつからここにいた？」
『んー、わかんない。1分とか？』
「嘘つけ、普通に1時間はいただろ。つか帰れよ。無理している必要ねぇ」
『帰ったって誰もいないし、別にいいよ寒いくらい。』
嘘である。雨が降ってきてだいぶ寒かった。
何1時間もノロノロかえってきてんの.........。
「あー、.........入れや」
『いいよ。帰る。』
「は？意地張ってんな！早く入れっつってんだろ！」
帰ろうとする私と爆豪。
しかし鬼(男の子)の力には叶わなかったので。
結果、私が担ぎ上げられて家へ入れられた。
私は米俵か。
『だーもう！帰るって！』
「いいだろ誰もいねぇんだから！」
爆豪が何かを取りに上がったすきに私は荷物を置いて外へ出ようとし
「おい！勝手に出てんな！」
『なんで分かるんだよあいつ犬なの？野生の人なの？もしかして』
「聞こえてっからな！！！」
相変わらずお耳もいいみたいだ。
爆豪に無理やりパーカーを着せられるとまた担ぎあげられて部屋へ連れていかれた。
かすかに違う匂いがする。
『オラこんな人生嫌だ〜オラこんな人生嫌だ〜家に帰るんだ〜』
「うるせぇ黙ってろ。」
『あーっ！！！けつ叩くな！！お前のせいでたるむ！！』
「元からたるんでるんだからいいだろうが」
オラこいつ殺す。
爆豪の匂いが広がる部屋に行くとぽーいっとベットに投げられた。
『お前のせいで壁さんとごっつぁんする所だったわ。』
何も言わない爆豪はクローゼットをあけて着替え始める。
『はい出た無視！
お得意の無視！
個性、
無視！』
「んだーもう！！うるっせぇ！！
喋ってないと死ぬんかお前！！」
こんなクーラーガンガンきいてんのにタンクトップは面白い。
『.........今日帰ってくるの遅かったね』
爆豪の動きが少し止まる。
「.........おう。ちょっとな。」
『ふ！う！ん！あっそ！！！！！』
「はあ？なんで怒ってんだよ」
誤魔化さなくていいのに。
分かってるのに。
自分でも相手するのもだるいだろうことをしていることはよく分かってる。ほんとめんどくさいな、私。なんでこんなに嫌な奴になっちゃうんだろう。
萌奈ちゃんのことを考えると頭がぐちゃぐちゃしてしまう。思わず布団を被った。
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たら - 小学生の子かっこよすぎ。結婚しよう (2021年8月12日 21時) (
レス) id: 979f7d7a59 (このIDを非表示/違反報告)
れふる(プロフ) - とても素敵な作品で大好きです！！続編待ってます！！ (2020年4月10日 15時) (レス) id: f89108791d (このIDを非表示/違反報告)
マイ - めちゃ感動した。やばい神すぎる神に改名したまえ (2020年4月9日 10時) (レス) id: d1e84853e0 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 本当まじ感動しました！めっちゃキュンキュンする〜！！神作書いてくださって本当にありがとうございます！！ (2020年4月7日 23時) (レス) id: 5ed857011f (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 素敵でした (2020年3月12日 12時) (レス) id: 70df13c73f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日�� | 作成日時：2020年1月8日 23時
