鬼さん七人 ページ8
朝ごはんを作り終えて稽古場に来たんだが…何故銀時が居る?
[稽古するんだろ?早くやろうぜ!]
そんなキラキラした目で見ないでくれ……相手すればいいんだろう?
[はぁ……やるか…]
竹刀を持ち構える……ほぅ、突っ込んで来るのか。
[はぁぁぁぁ!!]
[無謀……だろ!!]
パシーン!!
銀時の竹刀が飛ぶ。
[痛ぇえー!力強過ぎだろ!]
あ、山吹色だ…気持の昂揚……楽しんでんな…?
[そら、もう一回だ。]
竹刀を銀時へ投げる。
銀時の口角が上がる。
[上等だ……兄貴から1本取る!]
右から来るか…。
[ふっ……まだまだァ!]
横から来た竹刀を飛んで避け、上から竹刀を振り下ろす。
[んなっ!?]
ギュッと銀時が目をつぶったので竹刀をギリギリで寸止めする。
[目ぇ瞑んなよ、銀時…それが命取りだぞ?]
[だって、怖ぇんだもん。]
[だってじゃあねぇよ?]
[A?銀時?何してるんです?]
[松陽さん……今ご飯用意しますね、銀時ここまでな…続きはまた後で。]
[分かった!]
[松陽さんすいません稽古してたんですが煩かったですか?]
[いえ、起きたら見当たらなかったので此処かなと。]
[そうでしたか……。]
松陽さん達とご飯を食べて、勉強をして稽古の時間がやって来た……するとドアから覗く男の子。
[ん?後ろにいるのはコタ?]
[兄貴!!]
ガバッ!!
[おわっ!]
急に抱きついて来たコタ…受け止めたけど…。
[コタ…急に抱きつくなよ、危ねぇだろ?]
[てか、兄貴って呼ばれてる事の方がおかしいだろ!]
[そう怒るな銀時……弟になりに来いって言ったのは俺だもんな…コタ。]
[あぁ!だからなりに来た!]
[そうか……で、その子は言ってた仲間かな?]
[俺は高杉晋助だ……お前は。]
[坂田A……あの銀髪の兄貴。]
[なに自己紹介してんだよ!!]
[新しい生徒ですか?]
[はい、松陽さん。]
[俺は道場破りだ!]
晋助は道場破りなの!?此処寺子屋だよ!?
[此処は寺子屋なんですが……。]
[いいじゃねぇか、俺が相手してやるよ。]
銀時…腹いせでやろうとしてるでしょ。
結果は晋助の負け。
晋助ボロボロなんだが。
[晋助…おいで手当しよう。]
[良い。]
[手当てしないとそこから菌が入って腐り落ちるけどいいの?]
[っ!……早く手当しろ。]
[ん、こっちおいで…松陽さん晋助の事手当してくるのであとお願いしますね!]
[はい、分かりました。]
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作者名:shell | 作成日時:2019年3月19日 18時