ミステリアスなお兄様。

__ゼロの執行人__ 第漆幕。 開演 ページ44

入れ替わりで入った橘さんが資料を見て問いただしていた。

橘［…貴女も優秀な事務員の様ね。］

コナン［貴女も？まるで羽場さんもそうだったって言っているけど、その人は窃盗事件を起こして境子先生の事務所を潰した悪い事務員さんだよね？］

コナン君がそう言った時橘さんは怒りに満ちた声で言い放った。

橘［あれは“二三一”のせいじゃないｯ！！私が…無力だったから……。］

段々声が小さくなる橘さん。

コナン［下の名前で呼ぶんだね自分の事務所で働いてた事務員さんを二三一って…。］

橘さんはグッと拳を握り締め何かをこらえる様に話し始めた羽場二三一の自 殺の原因が公安警察である事司法人生を絶たれた事も。

コナン［何故羽場さんを事務員にしたの？］

橘［人にはね、表と裏があるの君が見ているのはその一面に過ぎない………外で娘さんから聞きました毛利さんが不起訴となったなら私はもう用済みですね。］

そう言って出て行ってしまった橘さん。

［自分が見ているのはほんの一面に過ぎない…確かにそうですね、好んで裏も表も出す人なんて居ませんから。］

コナン［そうだね…。］

白鳥［では、私はこれでまだ捜査がありますから。］

コナン［犯人のnorを調べるんだね？］

白鳥［うん、nazuに捜査協力を依頼してあるんだ。］

コナン［nazuってアメリカの？］

白鳥［そうだよ、nazuでは昨年norを使った不正アクセス事件があってね。］

コナン［あぁ、境子先生が弁護した…。］

白鳥［それがきっかけでnorユーザーを追跡するシステムがnazuで完成してたんだ、早速明日から解析して貰います…nazuは今日白鳥を着水させるミッションに追われてますからね。］

白鳥警部達が話している間に外に出てバイクを準備する…まぁ流石に零見たいなドライビングテクニックは持ってないけどコナン君を送らないといけないから。

コナン［祐介さん！！］

［はい…行きましょう。］

バイクを飛ばしポアロの前に向かう。

コナン［止まって祐介さん！］

バイクにブレーキを掛け止まると零の乗るRX-7 が来た。

降谷［…僕が来る事が分かってた様だね…。］

コナン［初めに違和感に気付いたのはあの時だよ…博士に調べて貰ったら遠隔操作アプリが入ってたアイコンが残らないタイプのね…祐介さんがスマホに気をつけろって言ってくれたのもヒントになったよ。］

降谷［公安が仕込んだ証拠は？］

コナン［無かったよ、流石だね…。］

降谷［折角分かったのに何故アプリを抜かなかった。］

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