ツンデレくんと家政婦ちゃん【青】

そのご ページ18

「申し訳ありませんでしたぁ！」

「いやもういいって！」

　わたしは思い切り頭を下げた。

　映画が終わり、カフェへ行った。

　映画が終わってからわたしはころんさんに起こされた。

　ああもう、最悪！いいとこまで起きてたのに！何で寝ちゃうかなわたし！

　ていうか、それよりころんさんに失礼だよ。せっかく誘ってくれたのに。

　苦笑しながらもころんさんは許してくれた。でも本当は嫌な奴って思ってるんじゃない？不安。

「何。寝不足だったの？」

「あ。はい・・・。服を選んでいて」

「服？」

「はい。今日の。不釣り合いにならないように、せめて服だけでもマシにしたくて・・・」

「不釣り合いって。マシって！めっちゃ卑下するじゃん」

　ころんさんが笑った。

「だって。本当のことなんですから！」


「・・・ふーん。僕のために、服一生懸命選んでくれたの？」

「え。あ、・・・はい」

なんかその言い方はテレる！

下を向いてしまう。



「じゃ。いーや。全然許してあげる」

「えっ、あっ、ありがとうございます！」

ガバっと頭を上げると、満足そうな顔をしたころんさんと目かあった。

！

「なんで、嬉しそうなんですか」

「そりゃ、嬉しいでしょ。女の子が自分のために頑張ってくれたら」

「・・・」

「ほら行くよー」

　ころんさんが席を立って、わたしも慌てて席を立つ。

　映画は寝て失敗しちゃったけど、ころんさんが嬉しそうならまぁいっか。

「・・・へへ」




(最後のへへは、ころちゃんの声です)

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