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09. ページ9

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あれから約1ヶ月後。
コロナの感染者数が増えて、しばらく仕事が休みになった。
どうやら北斗もしばらく休みらしい。
私とたくさん居れるって、子犬みたいに喜んでいた北斗。

話し合いをした日から、私と北斗は円満な関係を築けている。

ずっと望んでいたことなのに、どこかに物足りなさを感じてる自分が怖い。
私は、とことんダメな女だと思う。

こんな時に、なぜだか大我の顔が思い浮かんだ。
…そうか、仕事が休みということはしばらく大我に会えないんだ。

連絡、してみようかな。

「何か大我に会いたいかも」と、一通だけLINEを入れておく。



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.



「A、おはよ。」


北斗が起きて、欠伸をしながら私を見つめる。


「おはよう、北斗。」


ソファに座ってる私の隣にやって来ると、ごろんって猫みたいに甘えてきた。
どうしたのって頭を撫でたら、甘えたくなったと一言。

この子は、私が居なかったら本当に死んでしまうんじゃないかと思う。
猫というより、うさぎだ。


「北斗ってさ、うさぎみたいだね。」

「ん、そうだよ?A居ないと死んじゃうから、俺。」


思った通りの回答が返ってきた。
思わず鼻で笑ってしまう私。

そんなやり取りをしていたら、大我からLINEがきた。



大我しばらく休みだもんな!飲み行く?北斗とかも誘って!



これはまさかの展開。
北斗とお酒を飲むことなんて滅多にないから、何だか気恥しい。

いいね、行こう。と返せば、じゃあ今日の20時でって。
大我はいつも突発的だ。
なかなか予定が決められない優柔不断の私にとってはとても助かる。

私の膝の上でスマホを見てる北斗に今日のことを誘ってみた。


「大我に飲み誘われたけど、北斗もくるでしょ?」

「京本か。久々に会いたい気もするしAと酒飲みたいから行こうかな。」

「やった、私が酔ったら介抱してね。」


3人で会うのはいつぶりだろう。
大我に北斗も来るって、と連絡をしてスマホを閉じた。






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作者名:みゅん | 作成日時:2022年11月27日 5時

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