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emside
em「ふぅ…」
午前の授業がすべて終わり、お昼休みのため各々が移動を始める。
私は図書委員の仕事をするため、図書室へと歩みを進めていた。
何処かのクラスが体育の授業だったのか、ジャージ姿の生徒と何度もすれ違う。
すると前の方から「エミさーん！」と私を呼ぶ声が聞こえた。
聞こえてきたのは女性の声で、私の女性の知り合いは限られているため、予想がついた。
この声は花音さんやな
彼女の姿を探すように目を凝らせば、手を振りながら此方に向かってくる花音さんを見つけた。
そしてその隣を歩くAさんの姿も見つける。
あ…Aさんや…！
私は自然と上がる口角を抑えることができないまま、彼女達の元へと近寄った。
em「お疲れ様です」
花「エミさん何処に行くん？」
em「仕事をしに図書室に」
花「最近ずっと図書室におるよね」
em「４月までに本の整理を終わらせなきゃいけないので、毎日お昼は図書室で一人飯ですよ」
貴「１人なんですか？」
em「え？あ、そうなんですよ」
私と花音さんの会話を静かに聞いていたAさんが、不意に口を開く。
Aさんは少し考える素振りを見せてから、また私の顔を見た。
貴「あの、お昼ご一緒してもいいですか？」
私は自分の耳を疑った。
聞き間違いだろうか…今…
私はもう一度Aさんに聞き返した。
em「あの…今なんて…？」
貴「お昼ご一緒してもいいですか？本の整理…お手伝いさせてください」
花「ええやん！うちも手伝うよエミさん！」
em「いいんですか…？」
貴「もちろん！」
笑顔で答えるAさんに胸が熱くなる。
それに聞き間違いでは無かった。
確かにお昼をご一緒したいと言っていた。
花「よし、早く着替えて図書室行こ！」
貴「うん！エーミールさんまた後で…！」
花音さんとAさんは私に笑顔で手を振ると、足早に行ってしまった。
小さくなっていくお二方の背中をしばらく見つめた後、私はようやく図書室に向かうため歩みを進めた。
今日はAさんが来てくださる…
今日一に嬉しい出来事に、図書室に向かう足が自然と速くなった。
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ラビット_(プロフ) - こんにちは〜！今日久しぶりに最初から最後まで読ませて頂きました！いつ読んでもキュンキュンしちゃうぅ〜…。これからも楽しみに更新待ってます！ (2021年5月30日 8時) (
レス) id: bc77977d93 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - シルヴァさん» 好きになっていただけて嬉しい限りです！励みになります。ご指摘もありがとうございます。急いで修正致します。これからも応援よろしくお願い致します。 (2021年4月7日 20時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - ラビット_さん» 気まぐれ更新になってしまい申し訳ないです。WT様も登場させてみました！ (2021年4月7日 20時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - ミカさん» ゆっくり更新で申し訳ないです。嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2021年4月7日 20時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - かかしさん» はじめまして。そう言って頂けて嬉しいです。本当にありがとうございます！かかし様の綺麗なお言葉に胸が温かくなりました。これからも頑張っていきますので応援のほどよろしくお願い致します。 (2021年4月7日 20時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸 | 作成日時：2020年2月4日 17時
