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Aside
黙々と装飾作りをしている私をただ眺めていたゾムくんが口を開いた。
zm「もしかしてAさん化粧しとるん？」
貴「あぁ…うん、衣装合わせした時に花音にやってもらったの。髪も巻いてもらっちゃった。」
「なるほどな」と納得をしたゾムくんは少し椅子を引き此方に近づくと、私の髪に手を伸ばした。
髪を少し掬うとゾムくんは優しく微笑んだ。
zm「いつもと雰囲気変わるな…」
貴「ふふっ…お化粧の力って凄いんですよ…！」
zm「あ…敬語」
貴「え…」
つい出てしまった敬語をゾムくんが聞き逃すことは無かった。
「やっちゃったぁ…」と項垂れれば「ﾋｬﾊﾊﾊww」と悪い笑い声が聞こえる。
zm「これはペナルティやらなあかんな？」
貴「えぇ…ペナルティ…？」
「何にしよかな」と楽しそうに私を見るゾムくんに小さなため息を吐く。
何されるんだろ…
ゾムくんのことだから、きっと私が困るようなことを考えるに違いない。
悶々と嫌な妄想を繰り広げていると、何かを思い付いたのか、ゾムくんが「そや！」と言い私に近づいた。
しかし、ゾムくんが声を出す前に、ﾋﾟﾘﾘﾘｯとゾムくんの携帯から音が鳴った。
それは着信音だったらしく、ゾムくんはすぐに電話に出た。
zm「もしもし…？……あぁ終わった？」
「終わったよ〜」
ゾムくんが電話に出ると、電話越しに女の人の声が聞こえてきた。
女の子…？
あ、もしかして…ゾムくんって…
ある考えを頭に浮かべつつ、丁度通話が終わったゾムくんに聞いてみる。
貴「ねぇ…今の電話はゾムくんの彼女さん？」
zm「ん？あーせやで、彼女の委員会の仕事終わったらしいから俺帰るわ」
いままで彼女さんがいる様子など一切無かったゾムくん。
ゾムくんの真実に少し驚いた。
貴「まさかゾムくんがリア充だったなんて…」
zm「あ……ごめんな？wwAさん彼氏おらんもんな？ww」
貴「……ゾムくんってホント意地悪」
「きっとできるで？w」と楽しそうに笑うゾムくんにムッとする。
そんな私を見てゾムくんは優しく微笑んだ。
zm「それじゃ行くわ。またな」
貴「わっ…！」
ゾムくんは私の頭に手を乗せ、ワシャワシャと髪を撫でそして教室を出ていった。
髪がグチャグチャになっちゃった
ゾムくんが居なくなり静かになった教室で、髪を整える。
ほんの一瞬見えたゾムくんの優しく微笑んだ顔を思いだし、少し胸が熱くなった気がした。
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彼岸(プロフ) - 龍愛さん» コメントありがとうございます！この鮭は普通の食べれる鮭のほうです…！！ (2020年3月21日 21時) (
レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
龍愛 - 続編出てるのにこちらにコメさせていただきます！あのー鮭って歴戦王さん...？ (2020年3月21日 16時) (レス) id: 91cfc48d61 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - しおりんさん» 応援ありがとうございます！励みになります！また、ご指摘ありがとうございます。今後のお話では気を付けていきたいと思います！！ (2020年2月8日 21時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - 彼岸さん» 面白かったです♪続きも頑張ってください(*＞∇＜)ﾉこの小説大好きです!!! (2020年2月8日 16時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - ブッチじゃなくて、ブッパですよ。関西弁でサボる。 (2020年2月8日 16時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸 | 作成日時：2019年10月12日 17時
