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Aside
８月
今日はシャオロンくんと約束していた花火大会。
花火が見たいからと誘われたけど、きっと花音のことが気になっているからなんだと思う。
まだ諦められないんだろうな…
あまり恋をしたことが無い私には分からないけど、きっとそうなんだと思う。
そんなことを考えてぼーっと鏡を見ていたら、後ろから母に声をかけられた。
「A今日の花火大会行くんでしょ？」
貴「あ、うん！今から行こうかと…」
「せっかくなんだし浴衣着ていきなよ！」
貴「え？いいよ…！」
と母に声をかけたが、あっという間に浴衣を持って来て、されるがままに着付けられた。
「うん！可愛い♡」
貴「もう…でもありがとう」
何回か鏡の前で姿を確認する。
久しぶりに着る浴衣に少し気分が上がった。
そろそろ行かないと…
私は少し身だしなみを整え、家を出た。
花火大会の会場に近づけば、囃子の音が鳴り響いていた。
わぁ…すごい…
提灯の灯りが綺麗に輝く中、シャオロンくんを探して周りを見渡す。
すると会場の入り口近くに塀に寄りかかるシャオロンくんを見つけた。
私は慣れない下駄で駆け寄ると、彼も私に気付き目が合った。
貴「遅くなりました…！」
sha「大丈夫、俺も今来たばっかやったし。てか、浴衣着てきたんやね」
貴「あ、うん…お母さんが着ていきなって」
シャオロンくんに見られて少し恥ずかしくなる。
やっぱり浴衣じゃない方が良かったかな…
彼から目をそらし、足元を見る。
すると頭上から「可愛い」と声が聞こえた。
貴「え…？」
と顔を上げれば、シャオロンくんがニッコリと笑っていた。
sha「似合ってるで」
貴「あ、ありが…とう…」
シャオロンくんに褒められ、素直に照れてしまった。
その様子を見てシャオロンくんが笑い出す。
sha「ｱﾊﾊﾊw顔赤くなってるw」
貴「笑わないでくださいよ…！ほら！行きましょ！」
赤くなる私を笑うシャオロンくんに「行きますよ！」と声をかけ歩き出せば、彼も歩き出した。
シャオロンくん、大丈夫そうかな…
いつも通りの笑顔を見せているシャオロンくんに少しホッとする。
願わくば、花音達にシャオロンくんを会わせたくない。
彼は吹っ切れるからって言っていたけど、私はシャオロンくんの悲しい顔を見たくない。
複雑な気持ちがぐるぐると渦巻きながら屋台が並ぶ道へと歩き出した。
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彼岸(プロフ) - 龍愛さん» コメントありがとうございます！この鮭は普通の食べれる鮭のほうです…！！ (2020年3月21日 21時) (
レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
龍愛 - 続編出てるのにこちらにコメさせていただきます！あのー鮭って歴戦王さん...？ (2020年3月21日 16時) (レス) id: 91cfc48d61 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - しおりんさん» 応援ありがとうございます！励みになります！また、ご指摘ありがとうございます。今後のお話では気を付けていきたいと思います！！ (2020年2月8日 21時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - 彼岸さん» 面白かったです♪続きも頑張ってください(*＞∇＜)ﾉこの小説大好きです!!! (2020年2月8日 16時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - ブッチじゃなくて、ブッパですよ。関西弁でサボる。 (2020年2月8日 16時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸 | 作成日時：2019年10月12日 17時
