30. ページ31
Aside
貴「花音？あ…寝てる」
あれから何時間もゲームやトランプで遊び、日付が変わってしまった。
そろそろお開きにすることになり、エーミールさんのお家に皆さん泊まるらしいので、私も泊まることにした。
私と花音は客室の方に布団が準備されているらしく、そこに移動しようと花音に声をかけると規則正しい寝息が聞こえてきた。
私、花音を運べるかな…
自分の腕力に自信はないが、仕方ないので頑張ることにした。
花音に手を伸ばそうとした時、私の後ろから別の手が現れた。
sha「俺が連れてくよ」
貴「あ、シャオロンくん…」
後ろから現れたのはシャオロンくんだった。
シャオロンくんは軽々と花音を抱き上げる。
そしてそのまま客室の方へと歩き出した。
ut「シャオちゃん男前やな〜」
貴「シャオロンくんカッコいいですね…」
em「え…！？」
「恋愛漫画みたいです」とシャオロンくんの背中を見つめ呟く。
そんな私を見てから鬱くんがエーミールさんに話しかける。
ut「エーミールには無理やなww」
em「分かってますよ！！」
何故かエーミールさんをからかう鬱くん。
少し言い合っている２人を見つめていると、肩をﾎﾟﾝﾎﾟﾝと叩かれた。
少し驚き、振り向くとひとらんさんが立っていた。
あ……。
今日のことを思い出し頬が熱くなる。
ひとらんさんは赤くなる私を見て優しく微笑むと「おやすみ」と呟いた。
そしてゆっくりと私の頭を撫でると布団が用意されている部屋へと歩いて行ってしまった。
私は撫でられた頭に手を置くと数秒思考が停止した。
その一部始終を見ていたらしい鬱くんとエーミールさんが私の所に駆け寄る。
ut「おーいAちゃん生きとる？」
em「また…やられてしまった…！」
私の目の前で２人が何か話しているが私の耳には入ってこない。
貴「わ、私も寝ます…！」
ぎこちない動きで客室へと歩みを進める。
ダメだ…ひとらんさんは危険だ…
ﾄﾞｸﾄﾞｸと早くなる鼓動
ゆっくりと歩いていると、不意に手首を優しく掴まれた。
振り向くとエーミールさんがいて、何故か私と同じように顔が赤かった。
そして少し目を泳がせると
em「お、お、おやすみなさい……」
と小さな声で呟いた。
「では…！」と急いで鬱くんの元へと行ってしまったエーミールさん。
先ほどのエーミールさんの真っ赤な顔を思い出す。
あれ…？
早かった鼓動がもっと早くなるのがわかった。
心なしか手首も熱かった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 964人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彼岸(プロフ) - 椿さん» 関西弁に疎いので調べながら書いているのですが、かまへんも構わない・問題ないと言う意味になると書かれていました。また、かまわへんを崩した言い方がかまへんになるらしいので御本人様も崩した言い方をしている時がありましたのでそう書かせて頂きました…！ (2020年7月19日 20時) (
レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 今更すいません！28.のknさんのかまへん！って噛まないって意味になるのでかまわへん！では？ (2020年7月19日 18時) (レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - hasuki-さん» あのメンバーを意識しております…！ (2019年10月9日 6時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
hasuki- - 夜遅くすみません...最後の5人見覚えがあるような(・∀・)ｼﾞｰ (2019年10月9日 0時) (レス) id: e55a71c11d (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - ゾウさんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！励みになります！ (2019年9月19日 19時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彼岸 | 作成日時：2019年8月17日 18時
