にじゅう ページ21
私も軽音部の部室を後にし、教室に向かう
既に1限目始まってるし…教室戻りにくいなぁ…
そう思いながらも、足は教室に向かう。
教室につき、そっと扉を開く。
するとクラスメイトと先生の視線がこちらを向く。
『あっ……あの……』
「お、もう体調は大丈夫なのか?」
『へっ?あ、は、はい……』
「あんまり無理するなよ〜。 じゃあ席ついて。
近くのやつどこまで進んだか教えてやれよ」
え、なんで?体調悪いことにされてるの?
困惑しながら席に向かう途中、制服の袖を掴まれる。
『ぇ?』
掴んでいるのは ひなたくんだった。
袖を引っ張り、手でおいでとジェスチャーされる。
ジェスチャー通り、しゃがむと
耳元でひなたくんが
「体調悪くて、今いないって先生に言っといたから。
お昼、何があったか教えてね?」
言い終わると、袖から手を離しバイバイと手を振る。
私は平然を装い、軽く手を振り返し、席に戻る。
み、耳元はダメだって………
手で顔を覆う。
絶対今、耳赤い気がする…
しばらく男の子と関わってなかったから耐性が無くなってるんだから…
あれ無意識?恐ろしい……恐ろしい子……!
頭の中の私がわーぎゃー騒ぐ。
すると前の席の子が振り返り
「これ、いまここまで進んでるッス」
そう教科書を見せながら教えてくれた。
『あ、ありがとう。
ノートって今黒板に書いてある分だけ?』
「いや、1回消して今だから、結構あるッスよ」
『うわぁ〜まじか…ありがとう』
一瞬驚いた表情をされる。
あ、言葉遣い…零さん達にあったから気緩んでた…
「柊さんって、そんな感じなんッスね?
ひなたくんから聞いてた通り、案外話しやすいかもッス……」
そう呟く 前の席の子____
南雲鉄虎くん。
『え?』
「あ、いや!何でもないッス!
良かったら後で俺のノート見るッスか?」
『あ、助かる!お願いします!』
「了解ッス!
何かわからないところがあったら聞いてくださいッス!」
『うん!ありがとう!』
ひぇ……さすが流星隊のメンバー……優しい……
丁度見せてもらえる人居ないし困ってたんだよね。
勝手なイメージ、南雲鉄虎くんってちょっと勉強の方は
あまり得意じゃないイメージあったんだけど
もしかして、できる方なのかな……?
とにかく、感謝だなぁ……
ありがとう優しい世界……
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noppi(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2022年5月20日 13時) (レス) @page21 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
しらすごはん。(プロフ) - 乙狩くんとの追いかけっこ想像してにやにやしちゃいました´・ᴗ・`このお話を考えてくれてありがとうございます!これからの展開楽しみにしてます! (2022年5月5日 10時) (レス) @page20 id: cbc564f1ca (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - これからも楽しみにしてます (2022年4月22日 7時) (レス) @page18 id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - 更新ありがとうございます!更新楽しみです! (2022年4月17日 1時) (レス) @page16 id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 面白かったです!いつも読まていただいております(●´ω`●)これからの展開が楽しみです(*‘ω‘ *) (2022年4月6日 16時) (レス) @page12 id: 91edffca38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:旋菜 | 作成日時:2022年3月21日 0時