一、クズ男 ページ4
輝「で、君の正体を知っている僕達兄弟を殺そうとしてるんだね…。君の中にいる九尾狐は」
『ああ』
輝「夜な夜な僕を殺すために、君の体を操る…か」
『抑えられてるし問題ない』
輝「…どうかな？」
私の手首を掴み、一気にパーカーの袖を捲る。
その手首には黒々とした鎖の後がくっきりとある。
輝「こんなものをしてないと抑えられないなら、僕が払ってあげるのに」
『ざけんな。そんなことしたらてめぇのゲス顔全校に晒すぞ』
冷たい目で…でも口元は笑顔という、なんとも言えない表情で見下ろしてくるクズ男。
輝「僕は君を九尾の狐ごと消してあげられるから、死にたい時は遠慮なく言うといいよ」
『凍らすぞマジで』
そんなやり取りをしていれば、自然と生徒会室は殺伐とた空気を帯び始める。
そんな中、この部屋へ入ってきてしまった不運な少年がいた。
蒼井茜だ。
茜「え、何この空気」
彼は私と同じく人ならざるもの…怪異と契約してしまった人間だ。
輝「敬語」
電撃をくらわされている後輩を視界の端に捉えつつ。
今まさにクズ男に噛みつかんと、影から飛び出そうとする残火を窘める。
ふと思い出した。
物怪達が大人しくなったのも、岬階段が落ち着いたのも…その影にはある一人の少女がいた事を…。
『…試してみるか』
時は放課後。
学生達が自由を謳歌する時間。
うるさい後輩とクズ男を生徒会室に残し、私は一人校内を散策し始めた。
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翼 - 続きが気になります！更新、楽しみにしてます！ (2021年4月18日 12時) (
レス) id: e6efe56fc6 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 面白いです！！更新頑張ってください！！ (2020年3月14日 12時) (レス) id: 8704b5e388 (このIDを非表示/違反報告)
イツキ(プロフ) - 若葉さん» 独り言みたいだからですか？ (2020年3月13日 22時) (レス) id: d483986195 (このIDを非表示/違反報告)
イツキ(プロフ) - 花っち�擦気�» ありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年3月13日 22時) (レス) id: d483986195 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - なんか、狐と夢主ちゃんのお会話シーンみんなにとって厨二とおもったのは、私だけですか? (2020年3月13日 22時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イツキ | 作成日時：2020年1月25日 20時
