肆拾弐話【後編】 ページ45
?「夢を見ながら死ねるなんて幸せだね。」
ーーー
車掌「言われた通り切符を切って眠らせました...どうか早く私も眠らせてください、死んだ妻と娘に合わせてください...」カタカタ
車掌「お願いします、お願いします...」
??「いいとも、よくやってくれたね。..."お眠り、家族に会えるいい夢を。"」
車掌「っ?!」ドクン
バタッ
少女「あの、私たちは...」
??「もう少ししたら眠りが深くなる。それまで此処で待ってて。勘のいい鬼狩りは殺気や鬼の気配で目を覚ます時がある。近づいて縄を繋ぐ時も体に触らないよう気をつけること。俺は暫く先頭車両から動けない。準備が整うまで頑張ってね。"幸せな夢を見るために"」
少女達「「はい...」」
ー列車の上ー
?「どんなに強い鬼狩りだって関係ない。人間の原動力は心、精神だ。"精神の核"を破壊すればいいんだよ。そうすれば生きる屍だ。殺すのも簡単。」
?「人間の心なんて皆同じ。硝子細工みたいに脆くて弱いんだから」ニヤ
ー車内ー
ガタンガタン
伊之助「ぐうぅ...」
善逸「すぅ...すぅ...」
ー善逸の夢の中ー
善逸「こっちこっち!こっちの桃が美味しいから!白詰草も沢山咲いてる!」
雷葩「綺麗だね」ニコッ
善逸「...!!」ドキッ
善逸(雷葩ちゃんの方が綺麗だよなんて、ギザなこと言えたらな...)
雷葩「善逸くん?」
善逸「あ、いや!なんでもないよ!そんなことより!白詰草で花の輪っか作ってあげるよ!俺本当に上手いのできるんだ!」
雷葩「うん!僕にも作り方教えてくれる...?」
善逸「勿論っ!途中に川があるけど、浅いから大丈夫だよね?」
雷葩「川...善逸くん、どうしよう...僕泳げなくて...」シュン
善逸「俺がおんぶしてひとっ飛びだよ!川なんて!雷葩ちゃんのつま先も濡らさないよ!」
ーーー
善逸「うふふっ、うふふ...zzz」ニヤニヤ
伊之助「ぐぅ...ぐぅ...」
ー伊之助の夢の中ー
伊之助「探検隊!探検隊!俺たち洞窟探検隊!」
タッタッタ
?「親分!」
伊之助「どうした!子分その一、その二!」
ポン治郎「あっちからこの洞窟の主の匂いがしますポンポコ!」
チュウ逸「寝息も聞こえてきますぜチュー!」
伊之助「よし行くぞ!勝負だ!」
タッ
伊之助「着いてこい子分その三!おいコラ!」
ウサ子「...」ピコピコ
伊之助「こっち来い!ほら!ツヤツヤのどんぐりやるから!」
ウサ子「...!」
伊之助「行くぞ!」
ー現実ー
煉獄「zzz」スー...スー...
つづく。
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作者名:佐倉。 瑠維 マカロンペ朱鳥 兎羽 x他3人 | 作成日時:2019年9月16日 21時