拾玖話【中編】 ページ48
善逸「雷の呼吸...壱の型...」
?「くらえ!!」ペッ
善逸(攻撃をくるりとかわす)
?(空中で身をひねって避けるとは...こいつ...さっきと気配がまるで変わった..)
善逸「雷の呼吸、壱の型...」
?「お前たち!飛びかかれ!」
カサカサカサ
雷葩「善逸くんの邪魔...するなぁっ!」ザシュッ
善逸「雷の呼吸、壱の型...」
?(さっきからずっと同じ構えを何度もしている...間違いない...!こいつ、ひとつの技しか使えないんだ!!)ニヤニヤ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いいんだ善逸。
お前はそれでいい。
爺「ひとつ出来れば万々歳じゃ。ひとつしか出来ないなら、それを極め抜け。」
爺「極限の極限まで磨け!」
善逸(いや、じいちゃん...超前までブチ切れだったじゃん。雷の型、六つあるのに俺が1つしか出来たことないから。)
爺「刀の打ち方を知ってるか?」善逸の頭を叩く
善逸(知らんよ。ずっと叩くの?泣くよ?俺。)
爺「刀はな、叩いて叩いて、不純物や余分なものを飛ばし、鋼の純度を高め、強靭な刀を作るんだ。」
善逸(だからじいちゃんも俺のこと毎日ぶっ叩くのかよ。)
善逸(でも俺は鋼じゃねぇよな。生身だからさ。)
?(くっくっく...大したことの無いやつだ...毒でもう体も動かなくなってくるだろう..)ニヤニヤ
善逸、極めろ。
泣いていい、逃げてもいい、ただ
「諦めるな」
信じるんだ、地獄のような鍛錬に耐えた日々!
お前は必ず報われる。
バチバチッ
極限まで叩き上げ、誰よりも強靭な刃になれ!
ひとつのことを極めろ。
?「っ!いけ!」
カサカサカサ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
?「消えろよ。」
善逸「えっ?」
?「何度も言わせんじゃねぇ。消えろよ。」
?「分かるだろ?朝から晩までビービー泣いて恥ずかしくねぇのかよ。」
?「..チッ...愚図が!お前みたいなやつに割く時間が勿体無い。」
?「先生はな、凄い人なんだ。」
善逸「で、でも、じいちゃんは!」
?「じいちゃんなんて馴れ馴れしく呼ぶんじゃねぇ!」
?「先生は柱だったんだ!鬼殺隊最強の称号を貰った人なんだよ!」
?「元柱に指南を受けられることなんて滅多にない!先生がお前に稽古をつけてる時間は。完全に無駄だ!目障りなんだよ..!!消えろ!」
?「なぜお前はここにいるんだ?!なぜお前はここにしがみつく!」
つづく。
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作者名:佐倉。 瑠維 マカロンペ朱鳥 | 作成日時:2019年9月4日 21時