拾玖話【前編】 ページ47
？「毒だよ.!!噛まれたろう？蜘蛛に..お前も蜘蛛になる毒だ！四半刻後には、お前らも俺の下僕だ！」
善逸「嘘...だろ...??」
雷葩「あ...どうしよう...このままじゃ...」
〜〜〜
しっかりしろ!
泣くな！逃げるな！そんな行動に意味は無い！
現実としっかり向き合え！
爺「善逸！降りてこい！」
善逸「うっ...」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
爺「修行を続けるぞ！」
善逸「いやもう死ぬと思うので！これ以上修行したら！死ぬと思うのでぇえ！」
爺「死にはせん！この程度で！降りてこいこの馬鹿者！」
善逸「じいちゃん！」
爺「師範と呼べぃ！」
善逸「俺じいちゃんが好きだよおぉ！！」
爺「!!」ﾃﾚﾃﾚ
善逸「惚れた女に、別の男と駆け落ちするための金を貢がされて、借金まみれになった俺を助けてくれたしね？！まぁ剣士育てたかっただけかもしんないけど？！」
善逸「じいちゃんの期待に答えたいんだよ俺だって！でも無理なんだ！申し訳ないと思ってるよ！こんな俺でさ！じいちゃんに隠れて修行もしてんだよ！全然寝てないの俺！なのに全然結果が出ない訳！どういうこと？！もうどういうこと？！」
爺「落ち着け！善逸！お前には才能が...」
ｺﾞﾛｺﾞﾛ(雷雲が近づく...
善逸「もう俺は！！」
ﾋﾟｼｬｧｧｱﾝ！
爺「善逸うぅぅ！！」
嫌な人生だよ...雷に打たれてさ...
髪の色、変わるし...
生きてるだけ、ありがたかったけど...
俺は、俺が一番自分のこと好きじゃない。
ちゃんとしなきゃっていつも思うのに。
怯えるし、逃げるし...!!
ちゃんとした人間になりたい...
善逸「俺だって精一杯頑張ってるよ！？でも最後髪ずる抜けで化け物になんの？！嘘でしょ？！嘘すぎじゃない？！」
？(なんなんだぁ..??こいつは...)
雷葩「善逸くん！お、落ち着いて！」
パサ...
善逸「え？...もうこの段階で髪抜けんの？」
？「お前ら！もっとこいつらに毒を打て！」
ｶｻｶｻｶｻ
善逸「いいやぁぁぁあ？！」(木に登る
ｶｻｶｻｶｻ
善逸「登ってくんなよ！お前ら！！ちょっとでいいからひとりにしてくれよぉぉお！！」
ｶｻ...
善逸「え。」(気絶
雷葩「善逸くん！！」
？(なんだこいつらは...俺たち一族を殺しに来た鬼狩りではないのか？...失神？なんという腰抜けだ。)
？(あの弱い方...頭から落ちて死ぬぞ...)ﾆﾀﾆﾀ
善逸「....」
雷葩(気配が変わった...?!善逸くん...またあの時みたいに..!!)
つづく。
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作者名：佐倉。 瑠維 マカロンペ朱鳥 | 作成日時：2019年9月4日 21時
