同居人が顔面の良さと色気爆走させてる【赤井秀一】

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「それでは、Aのご帰宅を祝って〜
　カンパ〜〜〜イ！！！！」




本日、中学の同級生が集まる
同窓会けん私のおかえりパーティ開かれた。



4年ぶりに会う人もいれば
8年ぶりの人もいる。





.


.



.

「いやぁ本当8年ぶりだけどよ
　あの時から綺麗だったけど今もうホント天使みたいに可愛くなりやがって」


「あ、あはは....ありがとう」




誰だっけ、この人。
　



思い出せない相手に肩を組まれ、頭を預けられている。




(皆んな出来上がってきたな.....そろそろ帰ろうかな)



　
私はその男の腕と頭を払い除け、立ち上がった。



「そろそろ帰るね」



「え〜、なんでよ〜」


「あんたのお別れ会なのにぃ」


「ごめん...用事があって...」




嘘だけど。



皆んなからのブーイングを浴びる中、
先程からベタベタしてくる彼に腕を引かれる。





「なら、送ってやるよ
　夜道危ねぇし」




「え、別に良い...」



「遠慮すんなって」




遠慮なんてしてねーよ。


だけれど、この前も言ったけど
私、断れない性格なんだよな。

押しに弱いんだよな。




家まで送ってもらってなにか減るもんでもなかったし
送ってもらう事になった方が早く帰れると思ったので


私は渋々彼に送ってもらう事にした。






ーーーーーだが、その選択は間違いであった。

















「.....なぁ...彼氏いねぇんだろ...？」


「ちょっと、やめて...」





只今、路地で壁ドンされてます。



ほんでさっきから唇狙って来る。


なので唇を自分の手で覆って守ってます。





「良いじゃねぇか、減るもんじゃねーだろ」



無理矢理その手を剥がそうとしてくる彼。




「減るよ、すり減るよ
　ねぇやめてよ、酔いすぎだってば」



押し返すものの、やはり男女の差。
びくともしないのだ。




非常に私は困っている。


マジで誰か助けてほしいのに携帯の電源切れてるのよ。






(うぅ....酒臭い.....)





それに顔を顰めて、彼のしつこさに抵抗していたその時だった




口を覆ってた手がついに剥がされてしまった。


そしてそのまま手首を壁に押しつけられる。







「え、」



「....つかまえたぁ」



「ちょ、ちょちょちょい！待て！」





顔をゆっくりと近づけて来る彼に
この世の終わりを感じていたその時






「酒は飲んでも呑まれるな」





その聞き慣れたある声と共に
手首が解放された。





男が後ろへと尻もちを突き、倒れ込む。

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