ストーカーが年上イケメンだった件について。【あなたの番です】【佐野豪】 (ページ14)

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告白ページ14

「すみません……何から何まで……」
「女性にさせる訳にはいきませんから」
「楽しかったです」

好き、という感情が頭の中を支配する。
今、伝えるしかない。

「あの！」
「はい……？」
「今日、2人でお出かけ行って思ったんです……楽しいなって、純粋に。
それに、最近……佐野さんのこと、好きなんだなって気付いたんです」

付き合ってください、そう言おうと思って口を開いた途端、

「あ、雨宮さん」

邪魔が入った。

「うっす、佐野さん！……もしかして、2人ともお取り込み中でした？」

特徴的なポーズをとりながら私と佐野さんの交互を見る管理人さん。
お取り込み中でした？じゃなくて、今まさにそうなんですけど！！
良いところだったのに。

「あ、じゃあ明日伝えますね、それじゃ！」

管理人さんはエレベーターに乗って、1階に降りていった。
ドアの前にしゃがり込む。

「良いところだったのに……」
「……雨宮さん……俺、雨宮さんのことずっと好きです……だから、俺と付き合ってください」
「…………はいっ！」

そう言って、佐野さんに抱き着く。

「ストーカーしてたのによくそんなこと言えるなって思いますよね……」
「その、最初言われたときはそう思ってたんですけど……今は、そんなこと思ってないです」
「好きです……えっと……A……」
「さっきは自然に言えてたじゃないですか」
「ほら……あれは助けようと思って咄嗟に……」

ふと、目が合う。
逸らさずに、微笑む。
幸せ、だな。