佐野さんに色々してみたいしされてみたい【あなたの番です】 (ページ3)

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夏祭りに誘ってみたページ3

「いいね、青春って感じする」
「ありがとうございます。付き合ってくれて」
「頑張りなよ。二階堂は良い奴だって」
「あ、そうだ……Aさんは行かないんですか？」

チラ、とあたしの顔を覗き込んでくる彼女。
二階堂……こんな可愛い子に好かれてるって羨ましいかよ。

「佐野さん、Aさんの浴衣姿見たら可愛いって言ってくれると思います」
「一緒に行きたいんだけど……豪さんも仕事で忙しいかもしれないし」

イベントで氷の彫刻を作っているから、きっと大変だろう。
夏場だし、氷も解けてしまう。

「じゃあ、Aさんが佐野さんと行けなくなったら、私が一緒に行きます」
「……ありがとね」
「早速浴衣、探しましょう！」

「あの、豪さん」

本山幹子さんに餌をあげ終わり、満足した顔をしている豪さんに声を掛ける。
大丈夫、豪さんは優しいから。

「どうした？A」
「今度……近くでお祭りやるから……その、一緒に行きたいなって」

あ、忘れてた。
豪さん、人苦手なんだった。
だとしたら……人混みも苦手なはず。
なんで自分で穴掘ってそこに落ちてるんだろう？

「忙しいのはわかってます。嫌なら別に、お友達と行きますから」
「行こう」
「え？」
「最近あまり2人で出かけること無かったから」

この人は、どこまであたしを惚れさせるつもりなんだろう。
黒島ちゃんに感謝しなきゃ。

「ありがとうございます！……嬉しい」

結果
誘うとイケメンスマイルて了承してくれました。
本山幹子さんに嬉しそうに話したとか。