【約ネバ】演技の上手な女の子 (ページ8)

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7話ページ8

ギルダ｢そうかしら。
今まで施設(ハウス)を出てった兄弟達、誰一人手紙の一通も寄越しゃしない。
きっと施設(ハウス)のことなんて忘れちゃうくらい毎日楽しいことでいっぱいなのよ！｣

貴『うーん…やっぱそうなのかな…』

ギルダ｢そうよ！あ〰〰私も早く｢外｣へ出たい。そして色んな服を着たい！｣

まァ白一張羅だもんね…

ナット｢｢外｣は施設(ハウス)にないものいっぱいだからな〰｣

フィル｢ぼく汽車見たい｣

貴『汽車いいね。私は汽車に乗ってみたいなぁ』

フィル｢ぼくも乗りたい！｣

｢外｣について知る術はあった。

絵本、小説、学術書、図書室に並ぶ本の数々。

世界はすぐそこに広がっていた。

──手を伸ばせばすぐそこに

ドン｢げっ！何コレ既にほぼ全滅じゃん！｣

ナット｢ハハハ…ノーマン鬼だとこうなるよ｣

ギルダ｢あーあ。これでドンも捕まっちゃったし｣

アンナ｢あと生き残ってるのは……
エマとA2人。

最後はやっぱり、ノーマンとエマかAの一騎打ち!!｣

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貴『……ん？アレ!?ノーマン来たってことはエマ捕まったの!?』

ノーマン｢そうだね。じゃあ大人しく捕まってよA｣

捕まるかっつーの！

てかエマもう少し頑張って!?

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レイ｢で｣

エマ｢また捕まっちゃった〰〰っ｣

レイ｢Aを除いて、ラスト1人で10分持ちこたえたぞ。新記録じゃないか｣

エマ｢くやし〰〰〰なんで!?
なんでノーマンあんなに強いの？
私かけっこじゃA以外負けたことないのに鬼ごっこじゃ勝てたことないよ！

てかあのノーマンに勝つAもなんで〰〰!?｣

何か今日は一段とめんどくさいねエマ…←

レイ｢………問題。現状ノーマンやAにあってエマにないものはなーんだ？｣

エマ｢え!?いっぱいありすぎて…｣

そ、そんなに…？

レイ｢戦略だ。

確かに単純な身体能力ならエマの方が上だろう。
でもノーマンとAは頭(ココ)が強い。ハンパない。そしてこれは鬼ごっこ。まさに戦略を競う遊びなんだよ。

標的がどう動くか。｢鬼｣がどう攻めてくるか。

状況を観察･分析し、常に敵の策(て)を読んで利用する思考が必要になってくる。
身体をフルに使ったチェスみたいなものだ｣