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第3話「人が人を」 ページ4

ガヤガヤ聞こえる野次馬。
壁の向こうでは店主の生き生きした声が聞こえる。
私はその壁の向こうをジッと見つめた。

壁の穴からは瞳がのぞいている。

金を払ってまで、私を観たいのか。
可哀想。もっといい使い方があるだろう。

私は藁の上に寝転がり、屋台の天井を見つめた。
綺麗なお月様は見れない。



「…まだ、かな」



私はそう言ってうずくまる。
いつになったら迎えにきてくれるのだろう。
あの男は、私を焦らすのが好きみたいだ。

名も名乗らなかった不敵な男。
なぜかあいつだけ、あいつだけが私の記憶にこべりついている。
肌の色が悪かったけれどあの人は今何をしているのだろうか。

にしても今日は野次馬がうるさい。
私はむくりと起き上がり壁の向こうを見つめた。
そうすれば歓声が聞こえる。

今日は客が多い。
人々の楽しそうな声。
買ってとねだる子供の声。
恋仲の初々しい声。

そして、



「ギャアアアアアアッ!!!」



鼓膜が破れそうなほどの悲鳴。




「A!!」

「?…何かあったの?」



私はコテンと首をかしげる。
息が荒い店主は冷や汗をかいていて青白い顔をしてる。
また事件だろうか、あの時も店主は青白い顔をしてた。




「人が人を喰ってる!逃げるぞ!!」



そう言って店主は私の手を引いた。
私はその言葉を聞いた瞬間眉を寄せた。



人が人を…?



店裏から逃げて、手を引く店主は何かに怯えている。
本当にそんな事件があるのだろうか。

ようやく見えたお月様は、綺麗というよりなんだか不気味だった。

第4話「鬼だ」→←第2話「仕事の始まり」



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Karen1213(プロフ) - すっごく面白いです!もっと鬼舞辻無惨との絡みがみたいです!!更新楽しみにしてます! (6月30日 14時) (レス) id: 23cf084fd5 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草(プロフ) - ナ子。さん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (5月14日 20時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
ナ子。(プロフ) - 読ませていただきました。面白い設定なので面白く読ませていただきました('ω') (5月14日 18時) (レス) id: 848e96a0c3 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草(プロフ) - Airさん» ありがとうございます!そう言ってもらえると嬉しいです! (5月13日 19時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草(プロフ) - もうふさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (5月13日 19時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:勿忘草 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年5月12日 9時

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